タクシーの「上座」、新幹線の「上座」は時と場合で変わるから要注意!
ビジネスパーソンのマナーのひとつに、「上座」「下座」の気遣いというものがある。知っている人は多いとは思うが、一般的に入口から遠い席が「上座」、近い席が「下座」だ。多くの社会人は会食などを重ねるうち、自然と身につけていくスキルと言える。
しかし、これが場所が変わるとなかなか難しい。たとえば、タクシーでの「上座」は? 乗用車では? 新幹線ではどうなる? 改めて考えると、即答できないことも多い。
18歳から銀座で働き始め、26歳で銀座のクラブのオーナーとなった日高利美氏の著書『知性と気配りを身に着ける銀座の教え』によると、正解は次のようになる。
まず、タクシーなど運転手のいる車の場合は、もっとも安全で、乗り降りもしやすい運転席の後ろの席が「上座」となる。乗用車でお客様や社長など、目上の人が運転している場合は、運転手に敬意を払うため、助手席が「上座」になるという。さらに、新幹線では「くつろぐことができ、乗り物酔いしにくい」という理由から、進行方向を向いた窓側が「上座」となるという。ちなみにエレベーターでは、操作盤の前に立って「何階ですか?」と尋ねるのが「下座」の役目。
いちいちこれを覚えようと思うと、混乱してしまうかもしれない。しかし、マニュアル通りに覚えるのではなく、その都度考えて「相手が一番リラックスできる場所が『上座』」「自分が動きやすい場所が『下座』」と臨機応変に対応することが「本当の気配りやマナー」だといい、「こればかりは、実際に経験して覚えてもらうしかありません」と日高氏。
やはり日本のビジネスシーンでは気遣いは重要だ。あらゆる場所でさりげなく正しい「上座」をすすめて、デキるビジネスパーソンぶりを発揮したい。
【書籍データ】
『知性と気配りを身に着ける銀座の教え』(クロスメディア・パブリッシング)日高利美著、1449円
●(The Workaholics)記事関連リンク
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