超音波でマイクロプラスチックを回収!信州大学が技術開発に成功

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マイクロプラスチックは環境中に存在する、1㎜もしくは5㎜より小さいプラスチック粒子。いま、マイクロプラスチック汚染の実態解明が進められている。

そんななか今回信州大学研究チームが、超音波でマイクロプラスチックを回収する技術開発に成功したことを発表した。

・超音波を照射して微小なマイクロプラスチックを濃縮回収

マイクロプラスチックは現在、メッシュで濾過回収されているため、0.3mm程度以下のものはメッシュを通り抜けてしまい、回収が困難だ。一方、メッシュを細かくすると細かい粒子まで回収できるが、目詰まり等の問題が発生する。

そこで信州大学研究チームは、微細な流路中で超音波を照射して微小なマイクロプラスチックを集めることで、濃縮回収できることを実証した。

この「音響収束」と呼ばれる、微細な流路中で超音波を照射して微小な粒子を流路中央に集める技術は、これまで医療デバイスに用いられてきた。

・洗濯機からのマイクロプラスチックファイバー濃縮回収装置の開発が目標

そして今回、研究者らは音響収束を使用したデバイスを試作し、数マイクロメートルの微小なプラスチック粒子まで回収することに成功。

マイクロプラスチックファイバーと呼ばれる、洗濯排水に含まれる合成繊維くずも問題になっているが、これらのファイバーも回収可能であることも確認した。

今後は、洗濯機から排出されるマイクロプラスチックファイバーを濃縮回収する装置の開発を目指すという。

信州大学

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