かつおのたたきの作り方と薬味野菜に合う和洋中&エスニックタレ
かつおの定番料理のひとつ「かつおのたたき」。そんなたたきをフライパンを使って作る方法と、いつもとひと味違う味わいが楽しめる、和洋中とエスニックの変わりダレレシピを、料理研究家の高城順子先生に教えていただきました。
タマネギやみょうがなど、薬味野菜と食すかつおのたたきレシピ
かつおのたたきを引き立てる薬味野菜を使った、定番の和風タレでいただくレシピです。
材料(2~3人分)
タマネギ(薄切り):1/4個
しそ(大葉):4枚
みょうが:1個
かいわれ大根:1/3パック
ニンニク(薄切り):1片分
ショウガ(すりおろす):1片分
かつお(刺身用)※:200g
塩:小さじ1/5
サラダ油:少々
A(定番和風タレ)
レモン汁:大さじ1
醤油:大さじ1
かつおは皮つきを用意します。
作り方
タマネギは水にさらして10分ほどおき、水気を切る。
みょうがは縦半分にして千切りにする。しそは千切りにしてから水にさらし、水気を切る。かいわれ大根は根を切る。
かつお全体に塩をふる。
フライパンにサラダ油を薄くひき、強火で熱した後、3の皮を下にして入れて表面に焼き色がついたら返して全面を焼く。冷水(氷水)にとって冷まし、ペーパータオルで水気をふき冷蔵庫で冷やしておく。
Aを混ぜ合わせる。
器に1を敷いて約0.7~1cm幅に切った4を盛り、ニンニクと2を散らしてショウガを添える。
5を全体にかける。
かつおのたたきをおいしくする薬味のポイント
・色合いや香りを調整する
ニンニクとタマネギの白や、しそやかいわれ大根の緑、みょうがのピンクなどを使うことで、華やかな仕上がりになります。ネギは白ネギよりも万能ネギ、アサツキ、青ネギなど緑色のものがよいでしょう。
・食感のよいものを選ぶ
タマネギなら、生でも食べられる新タマネギやサラダタマネギが、シャキシャキとした歯ごたえでおすすめです。
「初がつお」と「戻りがつお」の違いとは
かつおには旬が2回あり、それぞれ特徴が異なります。
・初がつお:5~6月にかけて獲れるかつお。赤道付近で産卵を終え、黒潮に乗って北上してきます。脂肪が少なく、さっぱりとして引き締まった赤身が特徴です。
・戻りがつお:9月に獲れるかつお。三陸から北海道沖の冷たい親潮に乗って南下してきます。産卵に向けてエサをたっぷり食べたかつおは、脂がのり、こってりとした味わいです。
かつおのたたきの由来について
・薬味にも違いがありますが、ニンニクは必ず使います。
・作る人、地域によっても、仕上げ方に違いがあります。
タレのアレンジレシピ
いつものかつおのたたきが一味変わるタレを紹介します。
●アレンジ和風タレ
柚子こしょうをプラスした一味違う和風タレです。
材料
柚子こしょう:小さじ1/4~1/3
醤油:大さじ1
砂糖:小さじ1
ごま油:小さじ1/2
レモン汁:小さじ1
酢:小さじ1
作り方
材料を混ぜ合わせる。
●洋風タレ
醤油でコクをプラスしました。
材料
オリーブオイル:大さじ1
酢:大さじ1
レモン汁:大さじ1/2
醤油:小さじ1/2
塩・こしょう:各少々
作り方
材料を混ぜ合わせる。
●中華風タレ
豆板醤の風味とごま油がマッチした中華タレです。
材料
A
酢:小さじ1
砂糖:小さじ1
醤油:大さじ1
豆板醤:小さじ1/3
ごま油:小さじ1
白ごま:小さじ1
作り方
Aを混ぜ合わせ、白ごまを入れて混ぜる。
●エスニックダレ
少しピリ辛なタレが食欲をそそります。
材料
レモン汁:大さじ1
ナンプラー※:小さじ1~1/2
サラダ油:小さじ1
砂糖:小さじ1/2
唐辛子(輪切り):小1/2本分
粗びきこしょう:少々
ナンプラーは醤油でも代用可。
作り方
材料を混ぜ合わせる。
薬味やタレを変えるだけで、いつもと違う味わいの「かつおのたたき」が楽しめます。
高城順子
料理研究家・栄養士
女子栄養短期大学食物栄養科卒。和・洋・中華料理の専門家に師事した後、料理教室の講師を経て、フリーの料理研究家に。研究途上、栄養学の見地から野菜や果物のより有効な活用を思い立ち、エスニック料理の真髄を学ぶために東南アジア諸国を訪問。そこで習得した「美味しい健康食」の料理法をまとめ、発表した『くだものと野菜のヘルシークッキング』は、各方面から評価を得る。
入手しやすい材料からちょっとした工夫で作る家庭料理が人気。テレビをはじめ、多数の雑誌で料理を発表し続けるとともに、新しい時代の食文化啓蒙活動にも力を入れている。
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最終更新:2023.01.05
文:アーク・コミュニケーションズ
写真:清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
監修:高城順子、カゴメ
出典:
独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター(初がつおと戻りがつお)
中国四国農政局(かつおのたたきの由来)
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