Sony Mobile Xperia ion LT28i開封の儀
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『Xperia ion LT28i』を入手したので早速開封の儀を執り行います。『Xperia ion』は今年1月に米国で開催された『CES』でSony Mobile初のLTEスマートフォンとして、また、米AT&T独自モデルとして発表されたAndroidスマートフォンです。しかし、その後、グローバルモデル『LT28i』が発表され、5月末に香港や台湾で発売されました。今年Q3にはLTE非対応の『LT28h』も発売される予定です。
今回入手したのは香港版で、GSM/WCDMA/LTEに対応します。OSはAndroid 2.3.7(Gingerbread)。今回は知人に輸入を代行してもらったので、ショップ価格は不明ですが、国内配送料を含めて購入にかかった費用は4万8000円でした。今では価格も下がり、4万円前半くらいで入手できると思います。
『Xperia ion』のスペックを簡単に紹介します。主要なところは『Xperia S/NX』、『Xpeira acro HD』と大体同じですが、ディスプレイが4.55インチとSony Mobile端末の中では一番大きくなっています。解像度はHD(1280×720ピクセル)。プロセッサはSnapdragon S3 MSM8260 1.5GHz(デュアルコア)、RAM容量は1GB。内蔵ストレージの容量は16GB。Xperia ionではmicroSDスロットがあります。カメラは背面に1200万画素の『Exmor R』カメラ、前面には130万画素カメラがあります。通信機能ではWi-Fi a/b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR、NFC、DLNAなどに対応します。バッテリー容量は1900mAhとSony Mobile端末の中では一番大きいです。寸法は133.0mm×68.0mm×10.8mm、質量は144g。厚さと質量は『Xperia S』とほぼ同じです。
箱の裏側にプリントされている機能を書き出すと、PlayStation Certified対応、モバイルBRABIAエンジン搭載、3Dスイングパノラマ対応、NFC対応、xLOUD対応、Exmor Rカメラ搭載、micro HDMI出力端子搭載、Wi-Fi ab/g/n、DLNA対応。
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では早速開封していきます。まずは箱から。箱はSonyブランドのものとなっており、形状や大きさは『Xperia S』とほぼ同じでした。
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同梱品は、『Xperia ion』本体、USBケーブル、ステレオヘッドセット、電源アダプタ(HKプラグ)、取扱説明書類です。HDMIケーブルやmicroSDカード、NFCタグの『Xperia SmartTags』は付属していませんでした……残念。
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『Xperia ion』ではバッテリー一体のボディ構造が採用されており、バッテリーはもちろん、バックカバーを外すといったこともできません(『Xpeira acro HD』みたいです)。
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しかし、SIMカードやmicroSDカード用のパーツが上部にあり、カバーが付けられています。取り外せるのはこのカバーだけです。挿せるSIMカードはmicroSIM規格のものだけですが、SIMスロットの形状は標準SIMサイズとなっており、オレンジのアダプタにはめ込んで装着します。
最初SIMスロットを見たとき、オレンジ色のパーツはダミーかと思っており、何の疑いもなく通常サイズのSIMを挿してしまいました。カードが中に埋まってしまい、爪を駆使して引き抜くことができませんでしたが、左右に隙間があったので、裁縫用の小さいハサミで摘んでなんとか取り出すことができました。オレンジ色のパーツはアダプタなので捨てたりしないように。このアダプタ仕様なら最初から通常サイズのSIMにしておけばいいのに。
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Xperia ionを最初目にしたとき、画面サイズが4.55インチと大きいこともあり、手からあふれるほど大きいだろうなと予想していましたが、実際に手にしてみると、かなり薄く、さらに背面のラウンドフォルムにより薄さを感じ、予想に反して持ちやすい端末だと思いました。
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AT&Tモデル向けがメインだったからなのか、操作ボタンの構成は米国キャリアが好む4ボタン構成となっています。同じく4ボタン構成の『Xperia PLAY』とはメニューボタンと戻るボタンの配置が入れ替わっています。タッチすると振動しますが、振動を感じないときもあるなど、強度はちょっと弱めです。振動の感触は既存の『Xperia』モデルの鋭いものとは違って“鈍い”ですね。
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AT&Tモデル『LT28at』には画面上部に同社のロゴがプリントされていますが、今回の『LT28i』ではメーカーロゴに変わっています。
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4.3インチ画面のXpeira acro HD(左)、Xperia S(中央)と並べてみました。画面サイズの違いから筐体サイズも少し大きめです。
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バックカバー表面の材質は『Xpeira S』や『Xperia acro HD』とは違う金属の質感のするものが使用されているようです。『Xperia arc』や『Xperia S』などカバーが外せるモデルでは構造上、持っていると軋むことがありますが、『Xperia ion』ではカバー一体のボディ構造が採用されているのでそういったことはありません。
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ボタンは全て右側に配置されており、Powerボタンは上側、ボリュームボタン中間あたり、シャッターボタンが下側にあります。
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端末上部には3.5mmオーディオジャックがあります。
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下部には通話用マイクのみ。
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本体左側にはmicroUSB端子とmicroHDMI出力端子があり、カバーが付けられています。
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『Xperia ion』の魅力といえば、大画面で高精細な4.55インチのReality Displayが挙げられます。画面周囲のベゼルが他のモデルと比較して狭く作られているので、画像や映像がまるで最新の狭額縁使用の液晶テレビで見ているかのような、迫力のある感じを受けます。なかなか良いですよ。
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今年はハイエンドモデルにしか搭載されていないHDMI出力端子もあります。『Xperia S/NX』、『Xperia acro HD』にもあるTVランチャーももちろん搭載。
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NFC対応なので『Xperia SmartTags』も使えます。Android 4.0にアップグレードされればAndroid Beamも使えるようになるはず。
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ソフトウェア面は『Xperia S』と大体同じです。OSバージョンはAndroid 2.3.7(Gingerbread)。ビルド番号は「6.0.F.0.72」。
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ドロワー上に表示されていたアプリショートカットは次の44個。『Xperia ion』だけに搭載されているアプリはたぶんないと思います。
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Sony Mobile端末なので、もちろん日本語ロケールもあります。
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ミュージックプレーヤーは2011年モデルと同じもの。
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LTE対応ということで、「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「ネットワークモードの選択」では「LTE」も選べるようになっています。対応周波数は700MHz(Band 4)と1700(Band 17)です。今のところ、日本ではこのバンドを使ってLTEをやっているキャリアはないので使えないはずです(実際には確かめていませんが)。もちろん、WCDMA/HSPAは利用できました。
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バッテリーの持ちに関して。ネットワークモードは”WCMDA”のみに設定し、特に省電力を意識することなく、Wi-FiやGPSなどはON、バックグラウンド通信や自動同期も有料のまま使っていました。途中睡眠時間を挟みます。そういった環境で100%→15%になるまでに約11時間使えました。睡眠時間を差し引くと0%になるまで8時間は持つかなと思います(省電力を意識しない使用での話)。
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アプリで使えるRAM容量は約452MB。
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アプリ領域は約1.7GB。/sdcardは約11GB使えます。
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ベンチマークアプリ『Qiadramt』のトータルスコアは2904です。スコア的には『Xperia S/NX』(3012ポイント)や『Xperia acro HD』(3059ポイント)より低いものの、差はないといっても良いかと思います。
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