NBAコミッショナー 「ダリル・モーリーを解雇して」という中国の要求に「可能性はゼロ」

ヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー、ダリル・モリーさんのツイートが発端となり、中国との関係悪化が伝えられてきた、米プロバスケットボールリーグのNBA。


https://twitter.com/TIME/status/1184902420641566721
今年のドラフトで八村塁選手の名前を読み上げたことから、日本でも知られることとなったのが、NBAのコミッショナーであるアダム・シルバーさんです。そのシルバーさんが、17日にニューヨークで開催されたタイム誌主催イベント、「TIME 100 Health Summit」に登壇し、中国とNBAの関係についての現状を語りました。

NBAが受けた経済的なダメージについては、「損失がかなりのものになっている」、「中国でNBAの試合は放送再開されていない」、「(中国との経済関係は)しばらくは様子見」だと説明しました。

また、モリーさんの解雇を中国側から要求されたことも明らかにし、「(モリーさんを)解雇する可能性はゼロ」、「彼を処罰することもない」ということを表明しました。

シルバーさんのコメントを受けて、SNS上には様々な声が集まっています。

・正しいことをするということは時に痛みを伴う。コミッショナーとして、シルバーは正しい立場をとったし、今後もそうするだろう。中国の金がなくてもNBAは大丈夫。これまでもそうだったし
・経済的損失はさておき、アメリカと中国の間で尊敬、信頼、善意が失われたのが一番の問題じゃないかしら
・中国にはアメリカ人が何を言うかを指示する権利はないんだ。シルバーが中国の圧力に屈すると、今度はアメリカでファンを失うよ
・中国が俺たちアメリカ人の政治的見解を検閲できるようなってしまうと、アメリカは一体全体どういう国なんだってことになっちまう
・シルバーが何かを犠牲にしてもモラルを大事にしてくれて嬉しいわ
・NBAの決断に賛成だ
・中国が金をばら撒いている限り、誰でも好き勝手に拘束、拷問、死刑にできるのよ
・金より表現の自由を優先してくれて感謝だね
・NBAのNは(全米を意味する)“ナショナル”であって、(世界的を意味する)“インターナショナル”じゃないんだ。だからトランプみたいに外国の圧力に屈する必要はない

※画像:Twitterより引用
https://twitter.com/DocJohnG/status/1184845906178433025

※ソース:
https://time.com/5703259/adam-silver-nba-china-time-100-health-summit/

(執筆者: 6PAC)

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