「カワイイ」のルーツを知る!『もうひとつの内藤ルネ展』見どころチェック

2012年5月17日から東京・渋谷のPARCO MUSEUMで開催されている、『もうひとつの内藤ルネ展』。1950年代から活躍したイラストレーター・内藤ルネが遺した膨大な作品を、原宿のカリスマショップ『6%DOKIDOKI』オーナーの増田セバスチャンさんが独自の視点で厳選して展示。”カワイイ”カルチャーの源流を探っています。

内藤ルネといえば、「ルネパンダ」。上野動物園にジャイアントパンダが来日した一年前の1971年に生み出されたキャラクターはルネのイラストレーションの代名詞的存在です。『もうひとつの内藤ルネ展』でも、入口すぐ横にグッズが展示されています。

増田さんによって、”ファッショナブル””フェアリーテール””アヴァンギャルド””セクシャリティ”の四つの部屋に分けられた作品群は、イラストだけでなく貴重な人形も展示。ほかにも、クローゼットやミラーなどの収集品も合わせて、ルネ・ワールドが広がっています。

『りぼん』『なかよし』など、現在も刊行されている少女雑誌で活躍したルネですが、よく知られたファンシーなイラストだけでなく、スタイリッシュなファッションや現代のゴシック&ロリータに繋がるような作品も遺しています。
「現代の”カワイイ”は、突然に現れたものでなく、歴史のある日本のオリジナルのものだいうことを示したかった」という増田さんは、「女の子だけでなく、大人の男性にもこの展示を通じてルネさんを知ってもらいたいですね」と話します。

通常の展覧会とは違って、廊下や部屋を扉で仕切られた作りになっているのも、「”なんだろう?”と気づいたひとは奥に進むことができるようにしました」という増田さんならではのこだわり。各部屋を黄・緑・赤・白に統一していて、先に行けば行くほどにルネの新しい一面が知れるようなつくりになっています。

会場では、BE@RBRICK付きオフィシャルブック(税込1260円)をはじめ、原画やルネは愛読していた雑誌の販売も実施。ルネのキャラクターを描いたグッズも、巾着(税込2205円)・クッション(税込2625円)・マグカップ(税込1575円)など充実しています。

『もうひとつの内藤ルネ展』は2012年6月4日まで開催。日本発”カワイイ”のより理解するために、足を運んでみてはいかがでしょうか。

増田セバスチャンが見つけた「もうひとつの内藤ルネ」展
http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=474 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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