【注意喚起】下水に流すタイプの油処理商品 / 国民生活センター「油処理剤の分解で油量の減少はほとんどない」
皆さんは、自宅で使用した油をどのように処理しているだろうか。大半の人は油を新聞紙等に吸収させてゴミとして出したり、油を固めてゴミとして出していると思われるが、その油の処理に排水口に流すタイプの食用油処理剤を使用している人がいるならば、気を付けたほうが良い。
・食用油処理剤は「効果がほとんどない」
独立行政法人国民生活センターが公開している「いわゆる排水口に流すタイプの食用油処理剤等」という名称のデータが、大きな注目を集めている。これは平成16年に公開されたデータだが、排水口に流すタイプの食用油処理剤は「効果がほとんどない」という調査結果を公開したものとなっている。
・油の見た目は変わっても油は分解されていない
排水口に流すタイプの食用油処理剤は、油と処理剤を混ぜて排水溝に流して処理するという商品。新聞紙に吸い取らせたり、固めてゴミに出す手間が省けるため、「簡単に油が処理できて便利だ」と拡散しているようだが、実は「環境破壊につながる」「油の見た目は変わっても油は分解されていない」との声が出ているのである。
はっきり申し上げますが、油の「処理剤」は存在しません。発明したらノーベル賞です。
これをやられると、場合に寄っては油の回収が困難になる可能性があります!
油は、固めたり、新聞紙に吸わせたりして可燃物へ!!
河川や、下水に油が流れると、大変なことになります! https://t.co/T0dh1JxfYM— 桂木@大分本丸(初期刀:加州清光) (@katuragi_yorozu) September 11, 2019
今インスタで人気の「油と混ぜると石鹸水になって排水口に流せる」っていう #ニューさらさら
混ぜた時は本当に石鹸水になったように見えるけど、時間が経つと水と油に分離してしまいます
油を流してるのと同じです
使用しないでください
国民生活センターの実際の実験→https://t.co/UI6axUa1t4 pic.twitter.com/58k5nmBfcz— 芋( ・ω・ ) (@imo24da) September 11, 2019
・油をそのまま排水溝に流す行為と同じ
国民生活センターが公開しているデータによると、複数のメーカーの排水口に流すタイプの食用油処理剤を調べたものの、すべて、油の量にほぼ変化がなかったという。油の量に変化がないので、たとえ処理剤と油を混ぜたとしても、油をそのまま排水溝に流す行為と同じともいえる。以下は国民生活センターのコメントである。
・国民生活センターのコメント(引用)
「食用油は、食用油処理剤を用いて処理すると、水と混ざり合い外観的には大きく変化する。また、表示では「洗剤になる」等、食用油が他の物質に変化するような印象を与えるものが見られた。そこで、処理後に油の量が変化しているかどうかを調べた結果、処理液に含まれていた油の量は処理前と変わらず、食用油処理剤で処理しても分解等による油の量の減少はほとんど見られなかった」
もっと詳しく読む: 下水に流すタイプの油処理商品 / 国民生活センター「油処理剤の分解で油量の減少はほとんどない」(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/09/14/abura-gesui-emergency-news/
参照: 独立行政法人 国民生活センター
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