【日本酒★新発見】蔵元名が上場銘柄に？東京証券取引所で開催された酒イベント、大盛り上がり！

 9月4日、 一般財団法人「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会 」 の発足３周年を記念したイベント「～鎮魂と再生、被災地のSAKE＆WINE応援の夕べ～」が開催されました。この会は日本酒もワインも含め、様々な酒全般を愛し、おもてなしができる人の団体で、通称「SAKE女（さけじょ）の会」と呼ばれています（男性でも会員になれます）。
設立１周年では 小池都知事も参加されて外国人記者クラブにて開催 、 設立２周年では神田明神で開催 、そして今回は東京証券取引所にて開催！毎回趣向を凝らしたイベントが開かれ、酒好きファンの話題をさらっています。

東京証券取引所と言えば、株式銘柄がぐるぐる回る電光掲示板「チェッカー」が名物。テレビの経済番組でよく見かけるあの光景が、目の前に広がっているだけでもドキドキ。しかも当日は特別に全国の蔵元やワイナリーなど４０弱の出展者の名前が、なんと株の「銘柄」のようにあの電光掲示板に表示されてぐるぐる回っていたのです！参加された一般客も蔵元も、みんなでスマホで記念撮影。かなり盛り上がりました。運気が開けそうな“一粒万倍日”に、商売繁盛をみんなで願ったイベントとなりました。

 
上の写真左は 玉乃光酒造（京都） さん。緑の箱とラベルが印象的な「GREEN（純米吟醸）」　は濃醇なうまさがありながら、どこか草原のようなスッキリした爽涼感も感じられたお酒でした。他に「TAMA」という黒猫のシルエットのボトルまでありました。猫好きにはたまらない１本を新発見！
写真右は 藤井酒造（広島） さん。「夜の帝王」というお酒が“ナイトエンペラー”と呼ばれて海外でも人気なのだと以前取材で聞いたことがあったので、代表取締役の藤井善文さんにご挨拶。広島県の酒造好適米「八反35号」を原料としたお酒「八反伍拾純米大吟醸」を試飲してみましたが、クリアで爽涼感があり、後味がシャープですごくおいしかった～！
今年公開されたドキュメンタリー映画「カンパイ！日本酒に恋した女たち」で、同じ広島県の蔵元・富久長の女性杜氏・山田美穂さんが「八反草」を育てて醸す難しさを語ってらっしゃったことを思い出しながら味わいました。やや苦みのある酒を生み出す「八反草」とその子孫である「八反35」という酒米、広島の八反系の系譜はなかなか興味深いですね～。
 
ハワイの和食店の日本酒イベントを取材した時、現地の方に好評だったお酒と言えば 日本盛（兵庫） の生原酒ボトル缶。200mlのアルミのボトル缶は国内のスーパーでも売られていますが、同じように海外でもアルミ缶のかたちで飲まれていることを知って先日驚きました。日本盛のブースの広報・森さん（上の写真左）は、背景にある「米ぬか美人」の文字がぴったりの笑顔。ありがとうございました！
上の写真右は 渡會（わたらい）本店（山形県） の社長で、杜氏でもある渡會俊仁さん。山形は初めて県単位で地理的表示保証制度「GI」（Geographical Indication）の指定を受けた県。これは地域の優れた産品に対し、国が保証する制度で、渡會さんの名刺にも「GI YAMAGATA」のロゴマーク印がありました！渡會さんが両手に持っている日本酒は洋食に合うように作られたもの。日本酒をワインの樽に入れてねかせているので、香りがどこかワインっぽくもあり、確かに洋食にぴったりという感じでした。これは購入したい！
 
上の写真左は 奥の松酒造（福島県） さん。「大吟醸雫酒　十八代伊兵衛」は酒袋から自然に滴る雫だけを集めた貴重な酒なので“雫酒”というネーミングなのだそう。味わいは濃醇で香り豊かで、さすが！数々の賞を受賞されています。写真右は 杜の蔵（福岡県） さん。以前、本企画で みたらし団子に合う日本酒としても紹介した「独楽蔵（こまくら）」 を今回はお燗で味わってみました。会場で唯一のお燗酒、さすが熟成酒が得意な蔵元さんです！

SAKE女の会の魅力は日本酒だけでなく、様々なお酒に巡り会えること。上の写真左は南アフリカのワインを輸入販売しているGSAジャパンさんのブース。近年人気の南アのワインにみんな興味津々！白ワインの 「デ・クラン プレミア マスカットペルレ」 （写真左から２番目のボトル）は、すごく飲みやすくて、スルスルいけてしまった。美味しすぎて危険です！　代表取締役の貝塚英元さんによると、国内ではすごく貴重な銘柄なのだそう。ラッキー！
写真中央は近年、世界最高の賞を受賞されている スウェーデンのクラフトジン「G―GIN」 。定番のクラシックの他に、赤ワインの樽に寝かせたロゼや、シードルの樽に寝かせた甘酸っぱい香りのゴールドもあり、香り豊かで面白い体験でした。そして写真右端はアイリッシュ・ウィスキー 「タイタニック」 。私にとっては普段あまり飲み慣れないウィスキーでしたが、意外とスムーズな飲み口でおいしかった～。
来年の４周年記念イベントも早くも楽しみ！SAKE女の会では、 定期的にお酒のセミナーやイベント を開催しており、気軽に参加できるものばかりなので、この機会にのぞいてみては？

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