トピックのフォロー機能や会話の新レイアウト Twitterのプロダクト担当者が開発中の機能をプレビュー

Twitter社からプロダクトVPのキース・コールマン氏とプロダクトマネージメントディレクターのサラ・ハイダー氏が来日。プロダクト開発のビジョンや開発中の新機能について説明しました。

会話の健全性を重視

キース・コールマン氏は、TwitterのプロダクトチームおよびTwitterコンシューマー プロダクト(Twitter.com、Twitter LiteおよびiOS/Androidの公式アプリ)を指揮するVP。日本はプロダクト開発にとって重要な地域で、どういうカスタマーエクスペリエンスがあるのかを知り、本社に伝えることが重要と語ります。

プロダクトで現在注力しているのが「会話の健全性」。ユーザーが安全に感じながら使ってもらうことで、関連性の高い情報が得られ、生産性が上がることを期待しています。ここ2年間では会話の健全性が改善。罵倒・侮辱と思われる会話の40%は、機械学習により問題のレポートが来る前に検知して対策できるようになったとのこと。

PCブラウザ版の改善をアップデート

この夏に実施された大きなアップデートは、PCブラウザ版の改善です。まず、ウェブアプリの速度が向上。ユーザーはできるだけ多くのツイートを早く読みたい、というニーズに応えたものと説明しました。

サイドナビゲーションを改善。これまではモバイルアプリ版でのみ利用できたブックマークやリストの機能が、PCブラウザ版でも利用可能にしています。複数アカウントを利用するユーザーがブラウザ版でもアカウントの切り替えをできるようにしたのは、日本のユーザーからのリクエストに応えたものだそうです。


https://twitter.com/TwitterJP/status/1150912283704356864

開発中の機能をプレビュー

開発中のアプリのデモも披露されました。ここでは、開発中の機能がいくつか紹介されます。

ホーム画面にピン留めできるリスト機能

特定のリストを、アプリのホーム画面にピン留めする機能が開発中。コールマン氏はプライベート用の「Home」、居住地のサンフランシスコに関する「SF」、Twitter社で一緒に働くメンバーをリストにした「Team」、東京オリンピックをテーマにした「Tokyo 2020」の4種類のリストをピン留め。水平方向のスワイプでリストを切り替え、それぞれのタイムラインを見られる、という仕様を検討しています。

トピックをフォローする機能

「Tokyo 2020」のように多くの人が関心を持つトピックは、Twitterがキュレーションしたトピックの候補を用意、ユーザーがトピックをフォローできるようにする機能を開発しているとのこと。これにより、同じ興味関心を持つアカウントや、探したい情報のベストツイートがすぐに見つけられるという効果を期待しています。現在はいくつかのスポーツチームのトピックを限定的に公開している段階とのこと。

パブリックプロトタイプを触れる「twttr」

続いて、サラ・ハイダー氏が現在検討している会話の新レイアウトについて説明しました。同氏は、Twitter上に何が起きているかを議論できるための機能の戦略と構築に携わり、Twitterが注力をする“会話”にフォーカスしているプロダクトマネジメント ディレクター。

現在検討している新レイアウトは、会話の流れが分かりやすく、返信しやすくするためのもの。開発中の機能はアメリカと日本でのみリリースされているパブリックプロトタイププログラム「twttr」のユーザーに適用され、参加ユーザーから得られるフィードバックを反復してアプリに組み込む作業を進めているとのこと。

twttrは2019年3月にアプリがリリースされ、アイコンから鳥が消えたことで話題になりました。

『Twitter』のアイコンから鳥が消えた! これはプロトタイプの『twttr』なんです
https://getnews.jp/archives/2134105

会話を見やすくする新レイアウト

具体的には、会話を始めた人が返信していることが誰からも分かるようにするバッヂを、返信のユーザーアイコンの右下に示す機能を検討中。フォロー外からの返信がよく見られる日本ユーザーの使い方を参考に導入を検討し、デザインは気付けるが大きすぎず、目立ちすぎないようなものを採用しているそうです。

同一のツイートに対する会話は、「返信を表示」をタップすることでまとめて確認できる仕様に。同じ会話で一度に視認できるツイートの密度を高めるために、表示する会話からリツイートボタンやいいねボタンを非表示にしています。

会話の中のツイートをタップすることで、リツイートボタンやいいねボタンを表示可能。また、会話の始まりのツイートをしたユーザーは「スレッド主」、ユーザーがフォローしている人の発言は「フォロー中」という表示を検討しているそうです。これらは開発中の機能で、リサーチと調査を繰り返し、プロトタイプの一番よいところをアプリでリリースしていく方針。ユーザーとして新機能を試したりフィードバックをしてみたい人は、プロトタイププログラムに参加してみては。

Twitterプロトタイプ・プログラム申し込みフォーム
https://survey.twitterfeedback.com/survey/selfserve/53b/190114?co=jp#?[リンク]

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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