藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.34>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、藤岡さん流の貝塚(!?)作りに挑戦。
藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
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はじめてホタテをさばきました。
―涙が出るほどおいしかった。
ホタテが噛んだ小指が痛い。
先日自宅に北海道から生きたホタテが届いた。
ぱくぱくと開いたり閉じたりしており、かわいいのでつんつんしていたら思いっきり挟まれた。
新鮮なホタテがいっぱいあるから今夜食べに来ない? と急きょ友人を誘う。
さばいてお刺身とバター焼きにしたら涙が出るほどおいしかった。
おいしいし、食べながら小指の痛さが蘇って胸がきゅっとなる。
生きていたんだよな、ホタテ。
思いを馳せながら粘土をこねる。
―ホタテへの感謝を形に。
貝塚ってゴミ捨て場じゃないらしい。
遺跡を調べると大量の貝殻と一緒に人間の骨やだいじな土器も出てくるので、縄文時代の人たちにとって貝塚とは大きな意味でお墓のような存在だったのではないかと聞いたことがある。
命をいただく尊さや、すべてのものには命が宿っているという想いがそこにはあるのかもしれない。
ホタテパーティのあと、そんなことを思い出してわたしも貝塚を作りたくなった。
しかし実際問題、わたしの家には貝塚を作ることができる庭なんてない。
それでもこのホタテへの感謝をなにか形にしたくて、ブローチを作ることにした。
ワンピースも手作りなのです。
―これがわたしなりの貝塚。
オーブンで焼くと陶器になる粘土を貝殻の形に成形して、焼けたらアクリル絵の具を塗り、裏にピンを接着する。
お気に入りのワンピースの首元につければ、わたしなりの貝塚の完成である。
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