藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.33>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、プラ板のアクセサリー作りに挑戦。
藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
ブログ:藤岡みなみ 熊猫百貨店
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トースターでわくわく、プラ板アクセサリー!
―癒しの”ホヤ 赤ちゃん”。
「“ホヤ赤ちゃん”で検索してみなよ、元気でるよ」。
最近疲れてるんだよねぇと弱音を吐いたわたしに、友人がそう言った。
素直に検索してみると、衝撃が走った(これを読んでいるみなさんもぜひいま、検索してみてください!)。
小学生がボールペンで描いた絵みたいな顔をしており、冗談のようなファンタジーのような、脱力系のかわいさがあるのだ。
厳密に言うと居酒屋メニューでよく目にするあのホヤではなく、ホヤの一種、とのこと。
画像を見てそのゆるい魅力に、心がまあるく癒された。
穴あけパンチで先に穴を開けると加工しやすい。
―プラ板で、ホヤの赤ちゃんグッズ作りに挑戦。
あの日から、何かモヤモヤすることがあるたびに、”ホヤ赤ちゃん”で検索している。
ありがとう、ホヤの赤ちゃん。
人間生きていればいろんなことがあるが、いつも胸にホヤの赤ちゃんのようなゆるさを飼っていたいものだ。
その思いが強まり、ホヤの赤ちゃんグッズを作ることにした。あの透明感はきっとプラ板が似合う。
思い立ったらすぐ作れるのが魅力です。
―ビールのピアスも作ってしまった。
プラ板にイラストを描いてカットし、オーブントースターで分ほど加熱する。
きゅうぅ、と透明な素材が縮まっていく様子にときめく。
ガラス職人になったような気分だ。
裏からアクリル絵の具などで着色すると立体感が出てすてき。
しかし、ホヤ、ホヤ、と考えていたらついついビールのピアスも一緒に作ってしまった。
ホヤたちには、合わせる顔がない。
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