牛乳を一滴も使わないシリコンバレー生まれのヴィーガン・アイスクリームがデビュー

一般的なアイスクリームの原料である牛乳及び牛乳由来の乳製品をまったく使わないアイスクリームがこの度、アメリカで発売されました。

シリコンバレーの新興企業Perfect Day社が開発したこのアイスクリームは、牛乳の代わりに遺伝子組み換え酵母から生成した乳タンパク質を使用しています。

乳製品の代わりに豆乳やカシューミルク、ココナッツミルクといった植物由来の原料を使用した代替アイスは既に市場にたくさん出回っていますが、それらはトロリとした滑らかな口当たりという点では乳製品を使用した本物のアイスクリームに及びません。

ヴィーガンであるPerfect Day共同創設者のガンジー氏とパンジャ氏は、米国農務省から取り寄せたバターカップと呼ばれる酵母株にバイオ3Dプリンターで牛のDNA配列を組み入れて新たな酵母を作り出し、この酵母で砂糖を発酵させることで“本物”の乳タンパク質(カゼインとホエイ)を得ることに成功しました。このタンパク質は乳製品由来のタンパク質と同じ栄養と同じ味を持っていて、植物性脂肪や砂糖と組み合わせることで、本物と区別がつかないアイスクリームを作ることが可能になったそうです。牛乳のように生産するのに大量の水とエネルギーが必要ということもなく、メタンガスを発生させることもないため、地球環境に優しいのもセールスポイントです。

先日アメリカで発売された初回限定出荷分は、1パイントのカップが3種セット(塩バニラ、ブラックベリー、チョコレート)で約6500円とかなりの高級アイスクリームになりましたが、既に完売。同社は今後、この乳タンパク質をアイス以外にも採用してくれるパートナー企業を探していくということです。

画像とソース引用:『Twitter』及びPerfect Day公式サイトより
https://twitter.com/PerfectDayFoods/status/1149328804298444800[リンク]
https://www.perfectdayfoods.com/[リンク]

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