【米ビルボード・アルバム・チャート】ジョナス・ブラザーズ堂々の1位、サンタナ新作が3位初登場

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【米ビルボード・アルバム・チャート】ジョナス・ブラザーズ堂々の1位、サンタナ新作が3位初登場

 ジョナス・ブラザーズの新作『ハピネス・ビギンズ』が堂々のNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 今年3月、約6年ぶりとなるシングル「サッカー」で復帰したジョナス・ブラザーズ。同曲は、3月16日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で自身初のNo.1デビューを果たし、3か月が経過した今週のチャートでも4位にランクインする、異例のロング・ヒットを記録している。

 この曲の大ヒットもあり、本作『ハピネス・ビギンズ』は初動414,000ユニットという驚異的な数字を叩き出した。2019年度の集計では、2月23日付チャートでアリアナ・グランデの『thank u, next』(今週12位)が記録した360,000を上回る最大の週間ユニット数で、週間セールスとしても最高の357,000枚を売り上げた。ストリーミングによるユニット数は、およそ57,000(SEA、TEA含む)。 アルバムのセールスが高かった理由として、8月からスタートする【ハピネス・ビギンズ・ツアー】のチケットとの連動があげられる。

 初動40万ユニットを上回るのは、2018年10月13日付チャートで同1位にデビューした、リル・ウェインの『カーターV』(480,000ユニット)以来の快挙で、ストリーミングによるユニット数を除く純粋な売上枚数(セールス・ポイント)としては、1年間で最大の数字を記録した。それ以前では、 2017年12月2日付チャートでNo.1デビューを果たしたテイラー・スウィフトの『レピュテーション』が、122万枚という凄まじい記録を打ち出している。

 ポップ・アルバムとしては、その『レピュテーション』が記録した1,240,000ユニット以来の高記録で、グループとしては、2015年12月5日付チャートで459,000ユニットを記録した、ワン・ダイレクションの『メイド・イン・ザ・A.M.』から3年以上になる最大のユニット数となる。

 本作は、ジョナス・ブラザーズにとって通算5枚目となるスタジオ・アルバムで、全米での首位獲得は、2008年リリースの3rdアルバム『ア・リトル・ビット・ロンガー』、前作『ラインズ・バインズ・アンド・トライング・タイムズ』(2009年)に続く3作目。初動ユニットとしては過去最高だが、ストリーミングが集計に含まれる以前の初動枚数を含めると、『ア・リトル・ビット・ロンガー』が記録した525,000枚(2008年8月30日付)に次ぐ2番目に高い記録となる。

 今週3位にデビューしたのは、サンタナの新作『アフリカ・スピークス』。最高5位をマークした前作『サンタナIV』(2016年)から3年ぶり、通算25枚目となるスタジオ・アルバムで、通算15作目のTOP10入りとなる(うち4作が1位)。週間ユニットは57,000で、そのほとんどがセールスによるものだった。本作も『ハピネス・ビギンズ』同様、コンサート・チケットの販売特典が売上に含まれている。

 4位には、米ノース・カロライナ州出身のカントリー・シンガー、ルーク・コムズの新EP盤『Prequel』が初登場。週間ユニットは48,000で、そのうちアルバムのセールスが22,000。カントリー・シンガーとしては、ストリーミングによるユニット数もそこそこ高いといえる。TOP10入りは、2017年にリリースしたデビュー・アルバム『ディス・ワンズ・フォー・ユー』(最高4位)に続く2作目で、カントリー・アルバム・チャートでは2作連続の首位獲得を果たした。本作からは、今週のソング・チャートで22位まで上昇した「ビア・ネバー・ブローク・マイ・ハート」がヒットし、アルバムのプロモーションに繋げた。

 続いて5位には、ラッパーのフューチャーによる新EP盤『Save Me』がデビューした。42,000ユニットのうちアルバム・セールスがわずか5,000枚、そのほとんどはストリーミングによるポイントだった。TOP10入りはこれで12作目だが、ランキングとしては、2012年のデビュー・アルバム『Pluto』が記録した8位に次ぐ2番目に低い順位。フューチャーは、今年の1月に7thアルバム『The WIZRD』を首位に送り込んだばかりで、リリースするスパンが各年短いのも特徴。

 6位にデビューしたのは、米シカゴ出身の新人ラッパー=ポロ・Gのデビュー・アルバム『ダイ・ア・レジェンド』。初動ユニットは38,000で、そのうち37,000ユニットがストリーミングによるもの。アルバムの実売は、たった1,000枚以下だった。アーティストの年齢が若いほど、リスナーもストリーミングでの視聴が主流となる。本作からは、今週のソング・チャートで11位まで上昇した「ポップ・アウトfeat.リル・ティージェイ」が大ヒットしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、6月21日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ハピネス・ビギンズ』ジョナス・ブラザーズ
2位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
3位『アフリカ・スピークス』サンタナ
4位『Prequel』ルーク・コムズ
5位『セイヴ・ミー』フューチャー
6位『ダイ・ア・レジェンド』ポロ・G
7位『フリー・スピリット』カリード
8位『ファーザー・オブ・アサド』DJキャレド
9位『ベイビー・オン・ベイビー』ダ・ベイビー
10位『ダイアモンズ~グレイテスト・ヒッツ』エルトン・ジョン

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