『なつぞら』はヒロイン出身者のオールスター戦!? 10年後の朝ドラキャストも勝手に予想

『なつぞら』はヒロイン出身者のオールスター戦!?  10年後の朝ドラキャストも勝手に予想

現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』

ヒロイン・さんのイキイキとした演技で人気ですが、過去の朝ドラのヒロイン経験者が次々と登場していることでも話題になっています。

そんな顔ぶれを紹介します。

■“おしん”小林綾子さんは36年ぶり、“北海道の母”松嶋菜々子さんは23年ぶりに再登板

朝ドラのヒロイン経験者が再登板するケースは『ゲゲゲの女房』(2010年度前期)ヒロインで、今春まで放送された『まんぷく』に出演したさんなどいくつかの例はありますが、今回は連続テレビ小説第1作『娘と私』(1961年度)ヒロイン・北林早苗さんが、戦時中になつと出会うおばあさん役で出演したのをはじめ、“数十年ぶり”のレジェンドの再登板が目立ちます。これは『なつぞら』が連続テレビ小説100作目の記念作という記念作ということで、レジェンドたちの再登板が実現しているようです。

 

今回特に大きな話題となったのは、歴代最高視聴率を記録した『おしん』(1983年度)で一世を風靡したさんが朝ドラに帰ってきたこと。本作で小林さんは、なつの北海道での幼なじみ・天陽(吉沢亮)の母親・タミ役を演じています。タミは決して楽ではない家計をアルバイトしながら支え、天陽や友人のなつに優しい母親。『おしん』で大ブレイクし、大人になってからも女優としてドラマ、映画、舞台と幅広く活躍してきた小林さん、今回朝ドラへの出演は36年ぶりになります。

 

そして、北海道に来たなつの、育ての母・富士子を演じているのが松嶋菜々子さん。第7週までの北海道編では特に大きな存在感を示していました。松嶋さんは1996年度前期の『ひまわり』で弁護士となるヒロイン・南田のぞみ役を演じました。その後は多くの人に知られるように、『GTO』(関西テレビ/フジテレビ系)、『魔女の条件』(TBS系)、『救命病棟24時』シリーズ、『やまとなでしこ』(以上フジテレビ系)など数多くのヒット作に出演。朝ドラには今回23年ぶり2度目の登場となります。

 

■“平成最初”の朝ドラヒロイン・さんは“令和最初”の朝ドラで再登板

 

北海道の育ての母・富士子に対して、東京での母のような存在になるのが、おでん屋「風車」の女将・岸川亜矢美役を演じる山口智子さん。山口さんは昭和最後~平成最初の連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』(1988年度後期)で、旅館の女将となるヒロイン・純子を演じ、今回令和最初の朝ドラ『なつぞら』で31年ぶりに帰ってきました。山口さん朝ドラ後も『ダブルキッチン』(TBS系)、『29歳のクリスマス』『王様のレストラン』(以上フジテレビ系)など人気ドラマに次々に出演、そして1996年に放送されヒロインを演じた『ロングバケーション』(フジテレビ系)でトップ女優となりました。

 

そんな亜矢美とともに、上京したなつを支えるのが、「川村屋」のオーナー、マダム・光子を演じているさん。2007年度前期の『どんど晴れ』で、老舗旅館で奮闘するヒロイン・夏美役を演じていました。連続テレビ小説がドラマデビューとなった比嘉さんですが、それをきっかけに『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(フジテレビ系)をはじめ、『DOCTORS~最強の名医~』シリーズ(テレビ朝日系)、『マルモのおきて』(フジテレビ系)、『GTO』(関西テレビ/フジテレビ系)などに出演、人気女優の仲間入りを果たしています。

 

そして6月から登場したさんは、2007年後期の『ちりとてちん』で、落語家の道を歩むヒロイン・喜代美役を演じました。本作では、なつが働く東洋動画にて凄腕のアニメーター・大沢麻子(あさこ)役を演じています。初登場からピリピリしたムードが全開だった麻子さん。なつの服装や男性社員への態度から、なつのことを誤解してしまいますが、次第になつの才能や思いを理解するようになります。ちなみに、貫地谷さんが『なつぞら』初登場の日に最終回を迎えたドラマ『スパイラル~町工場の奇跡~』(テレビ東京系)で貫地谷さんが演じたヒロインの女社長の役名も浅子(あさこ)でした。

 

『なつぞら』では、このほかさん(1966年度後期『ふたりっ子』ヒロイン)が、なつの高校の担任の花村和子先生役で出演しています。

 

■ヒロインの母役はさん、上司役にはさん!? 10年後の朝ドラキャストを勝手に予想

 

さて、ここからは10年後の朝ドラに、近年のヒロイン経験者が再登場するとすれば……ということで、そのキャスティングを勝手に予想してみます。

 

朝ドラの舞台は大半は、昭和時代、もしくはもう少し遡って明治・大正時代を描く場合が多いことから、ヒロインの母親には、当時の母親感を出せる人がふさわしいと思います。そうなると、さん(2011年度後期『カーネーション』)、または『まんぷく』(2018年度後期)のヒロインとして“昭和のおかあちゃん”感を発揮していた安藤サクラさんあたりでしょうか。またはさん(2011年度前期『おひさま』)の実直そうなお母さん役も観たいところです。

 

その妹、ヒロインから見てのおばさん役にはさん(2016年度前期『とと姉ちゃん』)がハマりそう。ヒロインが悩んだときや親と喧嘩したときに相談に乗ったり背中を押してくれそうな……。そしてお姉さん役にはさん(2016年度後期『べっぴんさん』)やさん(2018年度前期『半分、青い。』)あたりは10年後でも、役柄が20歳すぎからでも演じられそうで、かつ昭和っぽさも出せるので適役かもしれません。

 

今回『なつぞら』にも出ている貫地谷しほりさん(2007年度後期『ちりとてちい』)は、ヒロインたちの行きつけの食堂や喫茶店の女主人役などとてもハマりそうです。

 

これが、平成~令和が舞台の現代劇となると、お母さん役には杏さん(2013年度後期『ごちそうさん』)や、『まんぷく』にも出演したさん(2010年度前期『ゲゲゲの女房』)といった現代的でスタイリッシュなお母さんが似合いそう。お姉さん役には『なつぞら』に出演中の広瀬すずさん、『わろてんか』(2017年度後期)ヒロインのさんなど。彼女たちが演じる、親しみがある可愛らしいお姉さんが観たいものです。

 

またヒロインの職場の上司役としては、放送中の『わたし、定時で帰ります。』(日本テレビ系)で仕事ができるビジネスウーマンを演じる吉高由里子さん(2014年度前期『花子とアン』)、『あさが来た』(2015年度後期)でビジネスウーマンの先駆け的人物を演じた波瑠さんなどがイメージに合いそう!?……と、なにかとツッコミどころ満載の10年後の朝ドラキャスト予想ですが、朝ドラや大河ドラマなど長く続くシリーズで、過去のパターンをもとにキャスティングを予想してみるのもドラマファンにとっては楽しいものですね。

 文/田中裕幸

関連記事リンク(外部サイト)

話題の学園ドラマをはじめ、4月ドラマで注目の若手女優をチェック
美少女ヒロイン女優が続々登場の中、キラリと光る演技派女優・岡本夏美に注目
小栗旬主演ドラマや玉木宏主演連ドラなど話題作続き、今テレ東ドラマが元気!

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 『なつぞら』はヒロイン出身者のオールスター戦!? 10年後の朝ドラキャストも勝手に予想
日本タレント名鑑

日本タレント名鑑

1970年創刊『日本タレント名鑑』のwebサイト。「今の芸能事情」を独自の視点で分析した記事を配信。

ウェブサイト: http://www.vip-times.co.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。