5月の大型連休恒例イベント「わたしのファミカセ展」とは？

去る4月27日～5月26日、東京・西荻窪のセレクトショップ「METEOR」にて、「わたしのファミカセ展2019」が開催された。
『わたしのファミカセ展』とは、“ファミカセ”のラベルをキャンバスに、クリエーターたちが思い思いにデザインする、“オリジナルファミカセ”の展示イベント。2005年から年1回、毎年5月の大型連休を跨いで開催されている。15回目の開催となる今年は、全261作品が集まった。

2005年開催当時は、同店にゆかりのある23人のクリエイターが参加。その後、クリエイターの紹介により参加者が増えていき、2010年の開催時から作品の一般公募が始まった。2019年の開催回まで、日本国内だけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど、のべ100人以上のクリエイターが参加し、発表された作品の総本数は1618本になるという。

以下、今回展示されていた作品の一部を紹介する。（タイトル／作者名敬称略）
（ごりらゲーム／Ackieee）
（原宿道中記／タナゴ@チームタナゴ）
（取り締まり装置マップ／雨の日グラフィックス）
（シティコネコチャン／イッキーノン）
（KAGEFUMI／MOUNTAIN GRAPHICS）
（ファミカセ視点／Tabata）
（モンキーコーデ／タチバナ）
（面白いゲーム／田口陵）
（アイスクライタイナー／白玉【しらたま】）
（水中輪投げ／赤うさD）
※特殊な構造のソフトの場合、正面ラベル以外の部分にもデザインが施されていることがある。（トラ・クター／鷹彰）
（空氣女／マルアン商会）
前述の通り、ここ数年で、海外からの参加が増えていることにも注目したい。なお、以下に紹介する5作品はそれぞれ、チリ、イタリア、アメリカ、アメリカからの参加である。
（ヨーグルトレディ／Jose Salot）
（FCメモリカセットの中の暴れん坊りんご／Vittorio Giorgi）
（Koshudenwa／Patrick Ryan Deasy）
（ボクの日本旅行日記／Zack Stewart）
ファミカセの裏にはタイトル、参加者名と職業、ソフトの解説が書かれている。
（【その日】からやるゲーム／埼玉 彩）

例えばこの「【その日】からやるゲーム」の場合、
「当せんおめでとうございます！」300円で夢を買うくじの高額当せん者だけが手にすることのできるソフト。高額当せん後に“やるべきこと”を教えてくれるシミュレーションゲーム。お金の使い道は？ 仕事は辞める？ 誰かに報告する？ 思わぬ幸運で人生が狂ってリアルゲームオーバーになる前に、ゲームの中で“今、何をすべきか”しっかり学習しておこう。
…といった感じに、どのようなゲームソフト（？）か大体わかるようになっている。
（ロボット ジャナイ／山下メロ）
（出産／haya@TECS）
（BORDER LINE／マスカット大統領）
（成人ゲーム ～最後の平成版～／Die）
（犬技林／ツモリ）
会場では「入場者アンケート」を実施しており、アンケート内の“人気投票”では、気に入った作品の1位から3位までを選んで投票できる。期間中最も得票数の多かった作品は、翌年開催の、同イベントのポスターやフライヤーに採用される。2019年、261作品の中から栄えある1位に輝いたのは、「和解村」だった。
（和解村／MATSUMO）
なお、前年（2018年）開催の1位は「インスタクエスト 承認欲求の神々」（タナゴ@チームタナゴ）だった。

来年（2020年）の開催時には、国内・海外からどのような力作が揃うのか、今から楽しみである。

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