アンカー・ジャパンが急速充電器の新製品を続々発表 USB PDに対応する新規格“PowerIQ 3.0”と窒化ガリウム(GaN)の組み合わせで小型・高出力化を実現
アンカー・ジャパンは6月6日、製品発表会『Anker Power Conference – ’19 Summer』を開催。『Anker』ブランドの急速充電器やモバイルバッテリー、『Soundcore』ブランドのオーディオ製品、『Eufy』『Nebula』ブランドの家電製品、『Roav』ブランドの車載機器の新製品を発表しました。この記事では、急速充電器についての発表をまとめてご紹介します。
今回の発表の大きなトピックのひとつが、接続した機器を認識して最適な電流で急速充電するAnker独自規格“PowerIQ”を進化させた“PowerIQ 3.0”対応機器の登場。USB Type-Cに対応し、USB Power Deliveryによる最大100Wの高出力化を実現しています。これにより、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートパソコンやゲーム機など幅広い機器の充電へ対応可能に。
また、同社はシリコンの次世代パワー半導体として注目される窒化ガリウム(GaN)を使用したUSB急速充電器『Anker PowerPort Atom PD1』をいち早く製品化。エネルギー効率が高く、発熱が低く抑えられることから、機器の小型化ができるのが特徴です。
PowerIQ 3.0とGaNを組み合わせた製品として、USB急速充電器『PowerPort Atom III 60W』が2019年夏に発売を予定しています。一般的なノートパソコン用充電器と比べて35%の小型化と、約2.5倍の充電速度を実現。
『PowerPort Atom III 60W』には、USB-Cポートが1基のモデルと、USB-CとUSB-Aの2ポートを搭載する『PowerPort Atom III 60W(Two Ports)』の2モデルを発売。いずれもコンセントのプラグは折りたたみできるようになっています。価格は1ポートのモデルが3999円(税込み)、2ポートのモデルが4299円(税込み)。
厚さ16mmと薄型でUSB-Cポートを1基搭載、最大30W出力の『PowerPort Atom III Slim』も、PowerIQ 3.0対応でGaNを採用したUSB急速充電器。プラグは折りたたみ式。2019年夏の発売予定で、価格は3999円(税込み)。
Power Delivery対応のUSB-Cポートを2基搭載する『PowerPort Atom PD2』は、GaNを採用して最大60W出力に対応。プラグは折りたたみ式。2019年夏の発売予定で、価格は4599円(税込み)。
GaNは非搭載ながらも『PowerPort Atom PD1』と同じ最大30W出力でコンパクトな『PowerPort III Mini』は、プラグが折りたたみ式でPowerIQ 3.0に対応するのが特徴。2019年夏の発売予定で、価格は3099円(税込み)。
このように、PowerIQ 3.0への対応とGaNの採用の組み合わせで出力とサイズが選べる新製品の数々。パッと見では違いが分かりづらいですが、特徴を理解しておくとより自分に合った機種が選べるのではないでしょうか。この日発表されたモバイルバッテリーやオーディオ製品、家電製品は別記事でまとめて紹介します。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。