TOPコレクション「場所をめぐる4つの物語」をテーマに4人の作家作品を紹介

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W.ユージン・スミス《夜通しで手術を行った後、台所で休むセリアーニ医師、コロラド州クレムリング 1948年》〈カントリー・ドクター〉より1948年 ©2019 The Heirs of W.Eugene Smith/PPS

東京都写真美術館の収蔵作品を紹介する展覧会「TOPコレクション」。今年は、「イメージを読む」をテーマに、作品という視覚的なイメージとその読み解き方を考える企画展を開催している。

5月14日から開催している第1期企画展は、「場所をめぐる4つの物語」をテーマに、「場所」と密接にかかわった4人の作家によるアプローチを取り上げ、そこから生まれる物語的な世界の広がりを見つめる。出品作家は、W.ユージン・スミス、奈良原一高、内藤正敏、山崎博。

W.ユージン・スミスは、約30点の写真作品とテキストによって、今日ではほとんど忘れられた発表当時のストーリーを紹介。

奈良原一高は、明治から昭和時代に海底炭鉱で栄えた長崎の島、端島(通称・軍艦島)の、かつて活気に満ちていた情景をとらえた貴重な記録を紹介する。

内藤正敏は、修験道の聖地、山形・出羽三山の宗教世界とその祭祀について、作家自らが修行者となってこの地に入り込み取材した写真シリーズとともに、そこから展開する創造的な世界観を、作家自身による民俗学的な論文や、「内藤正敏 異界出現」展(当館にて2018年開催)で明らかになったいくつかのエピソードもまじえて紹介する。

そして山崎博は、自身の代表作である〈HELIOGRAPHY〉の最終形であった〈10 POINTS HELIOGRAPHY〉の制作に関わった関係者の証言によって、36年前に東京・調布市周辺10カ所で同時刻に二日間にわたり撮影された、作品の壮大なコンセプトと制作過程に迫る。


奈良原一高《緑なき島―軍艦島:アパートの道》〈人間の土地〉より 1954-56年


内藤正敏〈出羽三山〉より 1980年


山崎博 〈10 POINTS HELIOGRAPHY〉より 1982年

場所をめぐる4つの物語
開催期間:2019年5月14日(火)~8月4日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、7月15日(月・祝)は開館)
料金:一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円 
※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引(ご利用案内をご参照ください)/ 小学生以下および都内在住・在学の中学生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/当館年間パスポートご提示者無料(同伴の方1名様まで無料)。
7月18日(木)- 8月2日(金)の木・金17:00-21:00はサマーナイト・ミュージアム割引(学生・中高生無料/一般・65歳以上は団体料金) ※各種割引の併用はできません。※ぐるっとパス対象

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