「ここまでオタクの気持ちを汲み取った映画があったでしょうか!」十束おとは(フィロソフィーのダンス)が『MCU』10年の愛を叫ぶ!

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「Funky But Chic」をキーワードに活動する女性4人組グループ「フィロソフィーのダンス」。現在隔週で放送されている冠番組『フィロのス亭』(テレビ朝日)も大好評で、夏に向けてライブイベント目白押し。今大注目のアイドルです。

メンバーの十束おとはさんは、ゲーム、アニメ、オタクカルチャーへの造詣が深く、映画・本好きでも知られています。中でも、マーベル作品が大好きで、先日『キャプテン・マーベル』他、MCU作品について語ったインタビューをご紹介しました。

【関連記事】マーベル大好き! 十束おとは(フィロソフィーのダンス)が語る『キャプテン・マーベル』とMCU「アベンジャーズみたいなアイドルグループになりたい」
https://getnews.jp/archives/2138899 [リンク]

今回は、世界中で大ヒット爆進中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』のお話を中心に、MCU10年への想いをアツく語っていただきました!

※インタビュー本文には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレとなる展開が含まれます。鑑賞前の方はご注意ください。

――『アベンジャーズ/エンドゲーム』をご覧になっての感想……ってなかなか一言では難しいですよね。

十束おとは(以下、おとは):本当に難しいです!! 単純に見終わった後に本当にファンで良かったなって思いました。ここまでオタクの気持ちを汲んで、繊細に作ってくれた映画が今までにあっただろうか!っていう感じで。約10年間、応援してきて本当によかったなという気持ちで、鑑賞後に「ありがとう~!!」って叫びたくなりました。

パンフレットの中で、キャストの方がが、「この10年間の歩みの中で、結婚したり、子供が生まれたり変化があって、キャスト・スタッフ同士が本当の家族の様になった」とおっしゃっていて。私自身も学校に入学して卒業して、アイドルになったりと、10年の中で色々あって。ヒーローと一緒に成長してきたなっていう。観ている途中に自分の10年間と重ね合わせて、その想いがあったので、すごく泣けました。

――なぜか自分の人生と重ねちゃいますよね……! 私も自分の10年間と重ねて涙しました。キャストの皆さんもこの10年間で一気に知名度が上がった方がいたりとか、成長が素晴らしいです。

おとは:本当ですよね。「もともとロバート・ダウニー・Jrのファンだったのに共演出来た」と話している方もいたりして。憧れの人とアベンジャーズで仲間になるみたいな胸アツ展開もあって、それをファンとして観ることができたのも本当に嬉しかったなと思います。

――本当に「ありがとう」という感謝に尽きますよね。

おとは:映画って幅広い人にまんべんなく楽しんでもらう作りが多いと思うので、過去作品を観ているほど、刺さるっていう映画ってなかなかないと思うんです。もちろんエンドゲームを初めて観ても、その迫力とかは楽しめるとは思うんですけど、過去作品を観ている人からすると、ソーとハルクの絆とか、キャップとアイアンマンの関係とか過去作品であった、いろんなことがすごく紐づいてきて、どんどん思い出として出てくるのがズルい!泣けるってなりました(笑)。スカーレット・ウィッチが昔見せた悪夢みたいなもので思い描いていたものが実際に今回出てきたりとか。観ているほど味がある。

――うんうん。その通りですね。

おとは:……とここまでお話させていただいたんですが、感想ノートを見返したら一番最初に『膀胱がエンドゲームにならなくて本当によかった』って書いてあって(笑)。本当にサイテーな奴だなって今思ったんですけど(笑)。上映時間が3時間を超えていたので、そこが一番心配だったんですよ!

――(爆笑)。でもそう、そこは皆さん心配していましたよね!

おとは:直前に3回くらいトイレ行ってて、「もう大丈夫だ」って。無事に全部観れて。記事でも「トイレポイント」が紹介されていましたよね(笑)。エンドロール後にもいつも映像があるじゃないですか。だからエンドロールも行っちゃいけないんだと思って、ずっと我慢していたんですが。そこはもう「ああ、やっぱり一回終わりなのかな」って。

――「オマケ映像がないっていうことはやっぱりね」って、ちょっと寂しくもあったり。

おとは:最後のトンカントンカン鳴ってる音が、トニーがアイアンマンを作っている音かなって想像していて。『アイアンマン』(2008)の時の音なのか、新しく何かが作られるのか? 色々妄想しています。『キャプテン・マーベル』の時も最初がスタン・リーさんを追悼する「サンキュー、スタン」から始まったように、マーベルって一つひとつの事柄を本当に大切にするからファンがここまでついてきたんだなって、最後の1秒まで感じて、そこがすごく良かったです。

――ファンが観たいシーン、聞きたいセリフをちゃんと入れてくれているというか!

おとは:「アベンジャーズ・アッセンブル」って聞いた瞬間に、「うわあ~!!」って涙が。絶対ファン、みんな泣きますよね! しかも、(元気よく)アッセンブル~!みたいな感じじゃないんですよ! ザンっみたいな感じの、「アッセンブル」。そのテンション感!それそれ!みたいな感じ!(笑)。

――分かります。くぅ〜ってなるっていう! グッときたシーン、たくさんたくさんあると思いますが、あえて厳選するならどこですか?

おとは:何個も言っていいですか!(笑) まず、盾を返した瞬間。『シビルウォー』を観た当時は心臓が張り裂けそうになっちゃってて、本当に辛かったんですけど。最後の最後は 2人で行動するんだなって思って、めっちゃ嬉しかったし、トニーが倒れた瞬間、一番最初に駆け寄ったのってキャップなんですよね。ポッツじゃなくてキャップ。そこがやっぱり「うわあっ!」って!(笑)。やっぱり、おまえらニコイチ!みたいな感じになるじゃないですか。さらにトニーはお父さんに会って、キャップはペギーを見れて。そして、キャップがムジョルニアを持ちあげた瞬間です。『エイジ・オブ・ウルトロン』の打ち上げシーンでキャップはちょっと持ち上げたじゃないですか。ソーは持ちあげられるのを知ってたからニヤリっていう。「やっぱりな。お前ならできると思ってたよ」みたいな仲間の絆が見えたりっていうのが盛りだくさんですよね。一個ずつ、過去にさかのぼったところの話もしたいぐらいなんですけど。

――『アベンジャーズ』(2012)のみんなが円形になっているところとか、もう!

おとは:ずるいです! 『ウィンター・ソルジャー』が映画としてすごく好きなので、キャップがエレベーターに乗って!

――戦わないんだ、みたいな!

十束:そう!「くぅー!!」って(笑)。そして、賛否両論あると思うのですが、私は5年後のソーがめっちゃ好きで。まず、髪が伸びてめっちゃ嬉しかったです! 私、長髪好きなんで。ゲーム好きとしてはソー達がプレイしていたゲームが『フォートナイト』で、自分の現実世界のものとリンクしていたのがすごく嬉しかったです。煽るシーンも、「ああいう人いる、実際!」と思って(笑)。さらに、サノスが農園で自給自足している姿に萌えてしまって(笑)。新たな萌えの扉を開けちゃったなっていう(笑)。

――スープかな、塩で味を調えて(笑)。

おとは:そう。塩の味とか分かるの?って思って(笑)。そういうところに喜びを求められる人なんだと。「本当は普通の生活がしたいんだ」って思うとその後がすごく切ないですよね。こう、圧倒的な敵なのですがそちらにも感情移入出来る作りがさすがだなと思いました。ガモーラとネビュラにも、こんなに愛着が沸くとは正直ちょっと思っていなくて……。特にネビュラは今回でかなり私は感情移入できました。人間的な部分がすごく見えて、好きになったなと思いますね。

そして! 女性のヒーローが集まって、「まかせろ!」みたいなシーンがありましたが、あれがずっと観たかった!私が産まれてから一番観たかった景色といっても過言ではないくらい! 本当に観たかった景色だったので。ヴァルキリーやレスキューなど、『インフィニティ・ウォー』(2018)で観れなかったキャラクターも見れて。今回の主役ってある意味トニー・スタークだと思っているので、ポッツ(レスキュー)が出てきたのもすごく胸アツでした。

――本当にねえ、悲しいですけどアイアンマンに大きな声で「ありがとう!」と感謝を伝えたい映画ですよね。

おとは:私は最初あまりスタークのことはそこまで好きではなかったというか、断然キャップ派だったんです。でも、今回本当に大好きになりました。『エンドゲーム』を観た後すぐに『アイアンマン』を見返すとまた泣けたのですが、遊び人のスタークが最後本当に家族や仲間を愛する様になって。やっぱり周りのキャップやナターシャたち、仲間がいたからここまで来れたんだなと思うと、めちゃめちゃいいですよね。キャップの最後は良かったなと思って自分の中ではしっくりきてたんですけど、私はファルコンが好きなので、シールドを譲ったところがすごい、うわあーん(涙)ってなりました。表情が素晴らしくて、一緒に長年やってこなかったら、出せなかった表情だと思うので、やっぱり演技だけじゃなくて、キャスト同士のバトンの受け渡しもしっかり感じられたなあと思うし、やっぱバッキーカッコいいー!

――分かります、やっぱりバッキーはかっこいい!

おとは:もっと出て欲しかったんですー!!なんでー!!

――ちょっと少なかったですよね。

おとは:(冷静に)いや、少なかったですよ。あれは。あれだけは許せない。

――でもキャップ対キャップのバトルシーンで……。

おとは:(インタビュアーと声をあわせて)「バッキーは生きているんだ」。

――バッキーのことどれだけ好きなんだみたいな(笑)。

おとは:(拍手)。あの二人、いいですよね!永久不滅のカップリングとして、温めていきたい本当に(笑)。今後バッキーとファルコンのドラマが始まるじゃないですか。それに繋がってくるのか?と思ったり。あの二人が盾を持って戦う姿って、今から泣けるんですよね。でも日本での開始時期がちょっと未定って書いてあって、今から英語を勉強しています!

――(笑)。素晴らしい。

十束:意地でも観てやりたいと思って。日本国民の中で一番最初に観てやりたい(笑)。なので「スタディサプリ」を延々とやってます(笑)。

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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