春夏秋冬の手入れがわかる!ガーデニングTo Do List
季節ごとに必要な庭の手入れを「To Do List」にまとめました。ガーデニング初心者はもちろん、上級者も意外と見落としがちなので、ぜひチェックしてくださいね。
遠藤昭
ガーデンプロデューサー。サラリーマン時代、家族とともに赴任したオーストラリアでガーデニングに開眼。帰国後は自宅の庭づくりに注力し、さまざまなガーデンコンテストで受賞。定年後、2010年日本ガーデンデザイン専門学校造園ビジネス科修了。2011年英国王立園芸協会コンテナガーデンマスター認定。プロガーデナーとして活動し、川崎市緑化センターでの園芸相談、各種ガーデニング講習会など、自らの経験をもとにガーデンニングの楽しさを教えている。
遠藤昭さんのHP
春夏秋冬のガーデニング「To Do List」
一年を通じてどのような作業が必要か。ガーデン作業の“適期”を知りましょう。
手のかけどきが分かれば、庭はもっと美しくなりますよ!
春:花がら摘みを日課に、害虫対策もしっかりと
【春のTo Do List】
草花の花がらを摘む
草花や野菜の苗を植えつける
アブラムシなど害虫を駆除
花壇やポタジェのプランニング
「春はガーデニング本番。まずは何を植えるか、花壇のプランニングを。その際、肥沃な土壌が良いなど、同じ環境で育つ品種を選ぶと管理がラクです」(遠藤さん)
4〜5月には夏野菜苗や草花苗が出そろうので、好みのものを購入して植えつけて。
植えた後はどんどん成長し、同時にアブラムシなどの害虫も目立つようになるので、そのつど駆除が必要となります。
「花が咲いた後は、花がらをこまめに摘むのを日課にして、種をつけさせないよう心がけて」(遠藤さん)
夏:秋植え球根の仕込みと徹底的に雑草の退治を
【夏のTo Do List】
雑草を見つけたら即対処
庭の様子を見てこまめに水やり
植物に暑さ対策を施す
春咲き球根のメンテナンス
夏は暑さ対策と適度な水やりが重要です。
ベランダガーデンは特に、夏は室外機の熱風に加え、強烈な日差しを受けて過酷な環境。
「オーニングを利用して日陰を作りましょう。水やりも欠かせませんが、ゲリラ豪雨もあります。庭や鉢の状態を確認して、与えてください。雑草は放っておくと増殖しますから、見つけたらすぐに対処を」(遠藤さん)
春咲き球根は、花の後すぐに処分しないで。
養分が吸い取られた土に肥料を与え、葉にしっかり日を当てることで、来年用の球根が育ちますよ。
秋:草花の強敵、台風への備えを忘れずに
【秋のTo Do List】
落ち葉を集めて腐葉土づくり
台風対策はしっかりと
秋植え球根を植えつける
秋冬野菜の作付け
秋は台風対策と各種仕込みのシーズン。
落ち葉で腐葉土づくりにチャレンジしてみてもいいのでは。
「コンポストに落ち葉、油かす、生ごみなどを交互に入れて寝かせます。腐敗しにくいイチョウや針葉樹は避けましょう。それから台風に備え、果樹や野菜などは、台風前に急いで収穫して。折れやすい枝は、事前に剪定してしまうのも手です」(遠藤さん)
秋植えの野菜苗や球根を入手して、適期に植えつけるのも忘れずに。
秋冬野菜は寒さで虫がつきにくく、育てやすいものもありますよ。
冬:植物が少ない時期にするガーデニング作業
【冬のTo Do List】
天地返しなど土づくりをしっかりと
バラの剪定や誘引、植えつけ
庭木の防虫対策を万全に
冬春花壇用の草花の植えつけ
土づくり、剪定、害虫防御など、地道ですが来春のために大事な作業をする時期。
「土中の病原菌駆除のため、土を上・下2段階に深く掘り起こします。上にあった土を下に、下の土を上に埋め戻す、これが天地返し。掘った土をしばらく寒風にさらし、埋め戻すだけでも殺菌効果があります」(遠藤さん)
花木や果樹の手入れも忘れずに。バラの剪定や誘引は、2月ごろまでに行います。
庭木のカイガラムシ対策は、固い殻をまとう前の冬に。
雑草も、芽吹く前に除草剤をまくと春以降がラクですよ。
いかがでしたか?
季節ごとの手入れをぜひ実践してみてくださいね。
イラスト・水谷慶太
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