飼い主との絆が生んだ奇跡 寝たきりの四肢麻痺状態から歩き回れるまでに回復した犬の物語
2017年の2月に動物保護施設に運び込まれた時、犬のジャックは糞尿の臭いにまみれて骨と皮だけにやせ細り、四肢の麻痺のためにお座りさえできない状態でした。普通ならそのまま安楽死させられてしまうところですが、しかしここから、ジャックの奇跡的な回復への歩みが始まったのです。
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この保護施設でボランティアとして働いていたヘザーさんとの出会いは、ジャックにとって本当に幸運なことでした。ただ横たわっていることしかできないジャックでしたが、ヘザーさんに抱え上げられ優しく語りかけられた時、ジャックは大きな目で彼女を見つめ返し、何かを訴えるように鳴き声をあげたのです。ヘザーさんにとって、ジャックを引き取る理由としてはそれだけで十分でした。「この子は生きようとしている!」
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大きな動物病院で専門医に診てもらったところ、ジャックの体が動かないのは、首に受けた損傷で異常に肥大した椎骨が脊髄を圧迫しているためということでした。まだ歩けず、体への負担が分からないため、現時点での手術は勧められないとも。ただ、心臓がしっかりしていたのは希望でした。それから、まずはお座りができるようになるための訓練が始まりました。巻いたタオルをお腹の下に敷いてあげたところ、上半身を持ち上げやすくなったようです。
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ヘザーさんとは仕事に行く時もいつも一緒。仕事場の人たちの理解もありがたいことでした。献身的な面倒見のおかげで、ジャックは自力で体を支えて尻尾を振ることができるように。それから、お腹の下を手で支えてもらいながらでしたが、足を前に踏み出して、ほんのちょっとだけ歩いてみせたのです。小さな、でも、とても大きな一歩! 2018年6月のことでした。
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ハーネスを着けて水中を歩いたり、少しずつ外で歩いてみる訓練も始まりました。右肩にしっかりピットブルらしい筋肉が付いてきているのが分かります。獣医さんからのうれしい報告もありました。将来、整形手術で運動機能が回復する見込みが出てきたというのです。
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左前足だけはまだどうにも動かすのが難しいようですが、それでもヘザーさんと綱引き遊びができるほど踏ん張りがきくようになりました。
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すっくとお座りする姿も“インスタ映え”するようになったじゃありませんか。
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最初の一歩からわずか3か月あまりで、自力でここまで歩けるように。驚くべき回復力です。ヘザーさんも、正直なところここまで回復するとはまったく思っていなかったそう。現在、ジャックは定期的に骨格と神経の検査を受けながら手術の機会を伺っているということです。
画像とソース引用:『Instagram』より
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