おもてなしに!プロがコツを教える野菜サンドイッチケーキレシピ

おもてなしに!プロがコツを教える野菜サンドイッチケーキレシピ

おもてなしのケーキといえば、生クリームやフルーツを使ったものを想像するかもしれませんが、実は甘くないケーキがあるのをご存知ですか?北欧の家庭でよく作られる「スモルゴストータ」は、見た目はケーキですが、中身はサンドイッチ!マヨネーズとサワークリームを使った酸味のあるソースをパンに塗り、野菜や卵などお好みの具材をはさみこんだ、しっとりなのにふわっとした“サンドイッチケーキ“なんです。そんなスモルゴストータの作り方を、スウェーデン料理専門店「レストラン ストックホルム」で教えていただきました。

何層にも重ねたサンドイッチのケーキ

にんじんや紫タマネギ、トマト、卵などを具材に、リーフレタスやルッコラなどの葉物野菜、チャービルやディルなどのハーブ、レモン、スモークサーモンなどをデコレーションに使います。

スモルゴストータの材料

材料(3~4人分)

8枚切りの厚さの食パン(耳をおとしたもの):10枚

[A]

マヨネーズ:200ml

サワークリーム:200ml

マヨネーズとサワークリームの割合は約1:1です(途中で足りなくなった場合も、常にこの割合で混ぜたものを足します)。

<具材>

紫タマネギ:1/2個

にんじん:1/2本

アボカド:1個

茹で卵(固茹で):2個

トマト:2個

レモン汁:少々

<デコレーション>

ルッコラ、ディル、チャービル、レモン、チーズ(カッテージチーズなど):各適量

スモークサーモン:12枚

上記の材料は一例です。具材、デコレーションともに、お好みの材料を用意しましょう。

作り方:下ごしらえ

1. 紫タマネギは薄切りにして水にさらした後、水気を切っておく。にんじんは細切りにしてお好みのドレッシング(分量外)で和えるかラぺ(※)にし、トマトは1cm程度の輪切り、茹で卵は粗みじん切りにしてマヨネーズ(分量外)で和えます。アボカドは、薄くスライスする。

にんじんのラぺの作り方(材料はすべて分量外)
オリーブオイル(15ml)、ワインビネガー(15ml)、はちみつ(7ml)、塩・コショウ(少々)をよく混ぜて細切りにしたにんじんとあえ、レーズン(適量)を加える。
*注意:はちみつを使用していますので、ラペにした場合は満1歳未満の乳児には食べさせないでください。

memo

トマトは、ゼリー部分と種をとり、キッチンペーパーの上で軽く塩をふってしばらくおき、水気をとります。きゅうりなど、水分の多い野菜を使うときも同様にします。

アボカドは扱いやすい硬めのものを選びましょう。変色しやすいので、使う直前に切ってレモン汁をかけます。やわらかいアボカドをペーストにしてクリームであえたものも、具材としておいしくいただけます。

2. ハーブ以外のデコレーション用の葉物は、15~20分ほど冷水につけてパリッとさせ、水気を切っておく。

3. Aをボウルに入れ、全体がなじむまで泡だて器でよく混ぜ、クリームを作る。

マヨネーズ1:サワークリーム1の割合で混ぜて、クリームを作る

作り方:サンド成形

4.お皿に食パンを2枚並べ、大さじ1と1/2ほどのクリームをのせ、全体に薄くのばす。中身にはクリームを塗りすぎないように。

パンにクリームをのせ、全体に薄くのばす

5. 4の上に1の材料をのせ、その上に食パン1枚ずつ重ねてクリームを塗り、次の材料をのせるという工程を繰り返す(今回は、下から紫タマネギ、にんじんラぺ、アボカド&卵、トマトの順)。

具材の上にパンをのせ、クリームを塗るを繰り返す 粗みじんにした茹で卵は、アボカドの上にのせる

memo

具材の順番は、完成したスモルゴストータをカットした時の、色味を考慮して決めます。

パンから具材がはみ出してしまわないように、各具材をのせすぎないこともポイント。

6. すべての具材をはさみ、最後に食パンをのせたら、上段にクリームを塗る。側面も具材を隠すように、少しずつ塗り重ねる。

食パンをすべてのせたら、上段と側面にクリームを塗る

作り方:デコレーション

7. 6の側面にディルを貼り付ける。

側面にディルを貼り付ける

8. スモークサーモンで、デコレーション用のバラをつくる。下の写真のように、まずは小さめのものを1枚をくるくると巻いて立て、芯にする。その周囲にもう1~3枚ほど巻き、上部を花びらのように外に開く(バラの大きさはお好みで調整する。もう1枚下の写真は3枚巻いたもの)。

まずは小さめのスモークサーモンを巻いて立て、芯をつくる 芯も含めて、計3枚のスモークサーモンを使用したバラ

9. お皿とケーキの上に8、ルッコラ、チャービル、お好みの形に切ったレモン(※)を飾り、チーズを散らして完成。

今回の飾り切りレモン
薄い輪切りにしたレモンの中心まで切れ込みを入れ、波打つように置く。

memo

スモルゴストータを崩れないようにカットするコツは、長めの包丁を使い、のこぎりのように前後に動かしながらゆっくり切ること。切る前に包丁を温めておくと切りやすくなります。パン切り包丁を使ってもいいでしょう。

カットした断面もキレイなスモルゴストータ。完成後、すぐに食べても、ラップをふわっとして冷蔵庫に15~20分ほど入れて全体をなじませても、どちらもおいしく食べられます。

カットした断面も美しいスモルゴストータは、おもてなしにピッタリ

最後に

スモルゴストータは、具材もデコレーションもアレンジ自在。ライ麦パンなどを使っても、カットしたときの彩りのアクセントになります。おもてなしに、いつものケーキとひと味違うスモルゴストータを作ってみてください。

宮本幸輔

レストラン ストックホルム

料理長 宮本幸輔

1971年開業。日本で唯一、スウェーデンの伝統料理スモーガスボード(日本のバイキングの形式の料理)の専門店。常時60種類以上の料理が楽しめる。
http://www.stockholm.co.jp/index.html

[にんじん]料理別の切り方と保存法

[にんじん]料理別の切り方と保存法

β-カロテンの含有量は、野菜の中でもトップクラス。生育には低温が適し、生産地を移動しながら一年中つくられています。日本には、中国を経て17世紀に伝来。短く太い西洋種が主流です。

最終更新:2023.01.03

文: VEGEDAY編集部
写真:八田政玄
監修:レストラン ストックホルム、カゴメ

  1. HOME
  2. グルメ
  3. おもてなしに!プロがコツを教える野菜サンドイッチケーキレシピ
VEGEDAY powered by KAGOME

VEGEDAY powered by KAGOME

カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。

ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング