医療や環境保護、人道支援に特化したオランダのドローンメーカー「Avy」
欧州宇宙機関(ESA)とともに概念実証を行い、蘭デルフト工科大学の協力のもと、技術面での実現可能性も検証されている。
・医療や環境保護、人道支援に特化したドローン
「Avy」のドローンは垂直離陸型(VTOL)で、離着陸が難しい場所でも稼働させやすいのが特徴だ。固定翼のため、4つの回転翼を用いた一般的なクワッドコプターに比べて10倍効率がよく、最長90分にわたって100キロメートル飛行可能。
また、医療用クーラーボックスや空撮用カメラなど、最大1.5キログラムの荷物を積み込むことができる。
「Avy」では、すでにアフリカで野生動物の保護を目的としたドローンの試験飛行を実施しており、ゾウやサイなど、野生動物の生息数の調査や密猟の監視などに役立てられた。
今後は、医薬品や医療機器、血液、検体の運搬といった医療分野での活用や、災害時の捜索活動などの人道支援にも活用していきたい考えだ。
・医療分野でのドローンの活用が広がる
2018年10月には、ドイツのドローンメーカー「Wingcopter」がタンザニアでドローンによる医薬品輸送の実証実験を行うなど、近年、医療分野でのドローンの活用が広がりつつある。
「Avy」のような専門ドローンメーカーの台頭は、この流れをさらに後押ししていきそうだ。(文 松岡由希子)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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