【ポケモンGO】来年もリアルイベント開催される? 今までの頑張りが無になったりしない? ナイアンティックの中の人に『ポケモンGO』の今後について突撃取材してきた【ぶっちゃけインタビュー】

2025年5月29日〜6月1日に『ポケモンGO』で開催された、年に1度の超大型リアルイベント「Pokémon GO Fest 2025:大阪」がまだまだ記憶に新しい今日この頃。

ただ、今年のGOフェスは“楽しかった”だけでは語りきれません。

というのも、3月に「ナイアンティック」から「スコープリー」への運営移管が発表され、プレイヤーの間には「これから“GO”はどうなってしまうのか?」という不安が渦巻いていたからです。

そこで、今回は「そんな節目の4日間をもう一度振り返りつつ、ナイアンティックの中の人に「忖度ナシ・遠慮ナシ」で直撃してきました!

▲インタビューに応じてくれたのは「三宅 那月」氏(Niantic ライブイベント APAC マーケティングマネージャー)と、

▲「豊田 隆久」氏(Niantic シニアプロダクトマーケティングマネージャー)の2名!

結論、そして最も重要な点を先にお伝えします! めっちゃ安心できました!

リアルイベント「Pokémon GO Fest 2025:大阪」についての振り返り

Q1:今年のGO Fest大阪は、現地で参加してみると例年よりも参加者数が多いように感じました。実際どうだったんですか?

具体的な数字は現時点では発表できませんが、その感覚はおそらく合っています(笑)。

会場となった「万博記念公園」のキャパシティが大きいことに加え、今年は通信環境の確保がうまくいったというのも大きな要因の一つです。

無線車の台数だけが通信キャパシティを左右する要素ではないですが、今年の会場内には例年よりも無線車を多く配置できたのも事実です。

▲多くのトレーナーが一箇所でレイドバトルを連戦する場面。常時多くのトレーナーが集中するエリアでも、特に目立ったトラブルのないままイベントが進行し、これまでのリアルイベントのノウハウが活かされていると感じました。

Q2:海外からの参加者が例年よりも多いように見えたのですが、その感覚は合っていますか?

こちらも現時点では計算中なので具体的な数値は発表できませんが、私たちも会場内で同じ印象を受けました!

▲ご家族や友人グループでの参加が非常に多かった印象。取材を通じて多くの海外トレーナーと交流しましたが、どのトレーナーも異国の地にもかかわらずのびのびとプレイしていたのが印象的でした。会場の動線やイベント内容の設計がしっかりしていたからこそなのかなとおもいます。

Q3:トレーナー同士で交換を楽しむ光景が目立っていたように感じました。何か工夫をしたのですか?

例年であればトレーディングエリアとわかりやすいように、フェンスで囲ったりテントを建てたりと、独立した場所として設置していましたが、今年は各トレーナーが会場プレイの中で自然に立ち寄ることになる“ノーブルフィールド”にトレーディングを設置しました。

今年会場内に設置されていたオブジェは、実際に座ることができたり、触れることができたり、わかりやすい撮影スポットとしてデザインすることで、自然とオブジェの世界観の中に入り込める設計になっていました。

それにより、トレーナー同士の交流のハードルが下がり、交換を楽しむ姿を多くみることができました。

ちなみに、例年いわゆる“ぬいかつ”をしている(この文脈においては自分の推しポケモンのぬいぐるみを持ち歩き、各撮影スポットでぬいぐるみを使った記念撮影をする活動の意)トレーナーも多いので、“ぬいかつ”のしやすい環境づくりも心がけていたりもします(笑)。

▲今年のトレーディングエリアは明らかに賑わっていましたし、実際に交換が成立している場面を数えきれないほど見ることができました! 筆者も色違い「バッフロン」をゲットできてホクホクでした(笑)。

Q4:レアポケモンの出現率はいつもより抑えめな感覚でしたが、意図的な調整だったりしますか?

特に出現確率や割合を厳しく調整してはいません。

長くプレイしているトレーナーが増え、円熟した環境になってきたという証明にもなっているということでもありますが、イベント限定のポケモンにもう少し出会いやすくなるような環境づくりは必要かもしれません。

▲今回登場した限定のコスチュームピカチュウですが、3種類存在するため色違いをコンプできなかったトレーナーも多かった印象。この辺りのバランス調整は本当に難しいですが、今回のイベントに集まったトレーナーの声は次回以降のリアルイベントに活かされていくはず。

Q5:なんとなく例年のGOフェスよりも、やるべきことが少なく、スペシャルリサーチの難易度も下がったように感じました。会場内も“余裕のある”雰囲気となっていたように感じましたが、遊びのボリューム感を狙って調整したりしましたか?

難易度そのものは落としていませんが、例えばスペシャルリサーチの攻略動線がスムーズになるように意識はしました。

やはり、GOフェスへの参加回数の多い“慣れた”トレーナーが増えてきたことも、余裕のある雰囲気を感じる要因の一つかも。なので、初参加のトレーナーからは反対に「忙しかった」という声をいただいています。

運営移管後に『ポケモンGO』が変わってしまわないかが心配

Q6:スコープリーによる運営に移行していく中で、リアルイベントの体験に変化が出ることを懸念する声もあります。リアルイベントならではの体験価値について、どのように引き継がれていく予定でしょうか?

基本的にポケモンGO全体は変わらず、チームの体制も変わりません。リアルイベントが突然なくなったり、数が減る心配もありませんが、同時に新たなる進化を模索していくことも重要視しています。今後もご期待ください。

Q7:これまでのリアルイベントでは、特別なポケモン(幻、コス、地域限定)を手に入れることが「その場限りの体験」としての価値を持っていました。今後も、希少性やレアリティのバランスが意識された設計は継続されるのでしょうか?

それらの体験はすべてGOフェスの基本軸であり、イベントのブランディングなので絶対に変わりません。ついでにお伝えすると、メダル・称号・リーダーボードといった「プレイの積み重ねが可視化される要素」についても、これまでのトレーナーたちの努力を無碍にすることはせず、その価値も絶対に変わりません。

▲駆けずり回って必死にゲットした限定ポケモンは輝き続けるということ。なんだか更に愛着が湧いてきました。

Q8:トレーナー同士のつながり(フレンド機能、ギフティング、交換など)を重視した仕組みや、PvPやレイドでの協力体験など、「人と人のつながり」が体験の中心にある設計が、今後も変わらず大切にされていくと考えてよろしいでしょうか?

絶対に変わりません。

Q9:運営とユーザーが作り上げてきた独自のカルチャーや空気感が、運営が変更になることで変わってしまわないかが心配です。

新規プレイヤーが増えれば今の雰囲気が変わっていくこともあるかもしれませんが、カルチャーや空気感はプレイしているトレーナーが作っていくものなので、運営側でカルチャーを変える方向に進むことはありません。

Q10:ズバリ、日本でのGOフェスの開催は今後も継続されますか?

この場で絶対に開催されるとはお伝えできませんが、全世界で見ても日本市場は規模が大きいですし、「株式会社ポケモン」も日本にありますし、そもそも『ポケットモンスター』というブランドは日本発ですし、日本で開催されないということは考えにくいのではないでしょうか!

Q11:ワイルドエリア(下半期施策)は今後も継続化されますか?

この場で確かなことはお伝えできないのですが、元々ワイルドエリアはリアルイベントの開催されない下半期のためのリアルイベントとして設計されたという経緯があります。

なので、それを1回開催しただけで突然無くすということも……ねぇ……?(何かしらのリアルイベントを継続する予定はありそうな雰囲気でした!笑)

Q12:これまで恒例となっていた「ステッカーの配布」や「現地スタッフとの交流」などに変化があるのではないかと心配する声もあります。その点について、今後の対応方針があれば教えてください。

“中の人と会える場”は絶対に残したいです。これまで配布していたナイアンティックロゴのステッカー配布は無くなってしまうと思いますが、似たような活動は絶対に継続したいと考えています。

▲インタビュー全体を通して、終始「トレーナーの皆さんが感じている不安はわかる! けど絶対に大丈夫だから安心して!」という雰囲気で、少なくとも直接話している筆者(リリース日からプレイしているトレーナーでもある)はとても安心できました! 来年のGOフェスも楽しみ!

(執筆者: edamame/えだまめ)

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