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上念司氏にツッコミを入れまくってみる(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話)

上念司氏にツッコミを入れまくってみる

今回はモノシリンさんのブログ『モノシリンの3分でまとめるモノシリ話』からご寄稿いただきました。

上念司氏にツッコミを入れまくってみる(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話)

経済評論家(らしい)の上念司氏が,実質賃金指数を全く理解していなかったことを暴露したこの記事はたいへんヒットした。

「【悲報】経済評論家の上念司氏,実質賃金指数を理解していなかった」2019年2月6日『モノシリンの3分でまとめるモノシリ話』
http://blog.monoshirin.com/entry/2019/02/06/124453

実質賃金指数6000という,あり得ない計算結果を出していたことにより,私の脳内で彼の異名は「ミスター6000」になった。

ところで,彼が何か私に対する反論めいたことを書いているのを見つけた。

「上念 司」2019年2月7日『Facebook』
https://www.facebook.com/jonen.tsukasa/posts/2080140392047670

「なんの反論にもなってなかった」って・・・反論ていうか,あなたがそもそも指数の概念も,実質賃金指数の算定式も分かってない,超論外の人っていうことを指摘しただけなんだが。。

例えて言うと,全裸で歩いているのを見かけて「いやいやいや,あなた全裸ですよ。まず服を着なさい。」とツッコミを入れただけだよ。反論でもなんでもなく当たり前のことを言っただけ。

で,彼が言いたいのは,要するに賃金の低い新規雇用者が増えることによって,全体の平均賃金が下がり,それが実質賃金の低下をもたらしている,と言いたいようである。

この新規労働者によって平均値が下がるという効果を「ニューカマー効果」と名付けよう。

拙著「アベノミクスによろしく」を読んだ方や,私のブログを読んでいる方ならよく分かると思うが,ニューカマー効果で実質賃金が下がったという主張に対する反論はとっくに書いてある。見飽きた屁理屈である。

まず,上念氏がネット界に大恥を晒すことになった問題の計算表を見てみよう。

問題の計算表

改めていうと,実質賃金指数=名目賃金指数÷消費者物価指数×100

つまり,物価の上昇が名目賃金の上昇を上回ると,実質賃金が下がる。

ここが重要なポイントなのでよく覚えておいてほしい。

で,ここでいう指数とは,「ある時点の基準数値を100とした数」のこと。

 
上念氏の表を見ると,「名目賃金指数」列に,「30」と書いてあり,これは明白に「30万円」を意味するので,指数ではなく,実数。まずこの点が論外。

 
で,計算結果を見てみよう。新規労働者が参入したことにより,3年目の名目賃金が1年目より下がっている

つまり「賃金の低い労働者が新しく入って,名目賃金が下がった」と言いたいようである。そしてそれが実質賃金の低下につながっていると。

要するに名目賃金の平均値が下がったから実質賃金が下がったと言っている。

では,現実の数値において名目賃金は下がっているのか,見てみよう。

アベノミクス前との比較が重要なので,2012年=100とする指数に算出し直して見てみよう。

(なお,この数値は統計不正発覚を受けて修正した後の数字。現在のところ2012年からの修正分しか公表されていない。)

賃金と物価の推移

データ元:総務省統計局,厚労省毎月勤労統計調査

御覧のとおり,名目賃金(青)は,2013年にちょっと下がり,あとはずっと上昇している。少なくとも下がっていない

いかに上念氏が現実の数字を見ていないかが分かるだろう。

つまり「名目賃金の平均値が下がったから実質賃金が下がった」というのはデマ。

なお,ついでに指摘しておく。2018年の名目賃金が大きく伸びているのはインチキである。詳しくは下記の記事を参照していただきたい。

これは「3分の1しか抽出してなかった」という不正とは別次元の問題なので絶対に混同してはいけない。バカなのかわざとなのか知らないが安倍応援団が必死で混同させようとするので絶対に引っかからないこと。

「厚生労働省はウソの数字の発表を止めなさい」2019年1月25日『モノシリンの3分でまとめるモノシリ話』
http://blog.monoshirin.com/entry/2019/01/25/122456

要するに,2018年の名目賃金の伸びは,ちょっと背の高い別人に入れ替えて,シークレットブーツを履かせ,前年と比較し「背が伸びた!」と言っているようなもの。だが,こんなに卑怯な手を使っても結局実質賃金はほぼ横ばい。

話を戻す。実質賃金が大きく下がり,未だにアベノミクス前の水準に遠く及ばない(2018年は2012年より3.6%も低い)のは,物価が急上昇したから

先ほどのグラフのオレンジの線をもう一度よく見てほしい。

ニューカマー効果を強調する輩はこの「物価が急上昇した」という点に全く触れない。

上念氏の表を見ても,物価上昇率が0.5%~0.7%とされており,現実の数字を全然見ていないことが露骨に分かってしまう。

物価が上がったのは,消費税の増税に円安インフレを被せたからである。

2015年までの間に,物価は4.8ポイント増えている。

日銀の試算によると,3%の増税による物価押上げ効果は2%と言われている。

したがって,4.8ポイントのうち,2.8ポイントは増税以外の要因とみてよいだろう。

その要因は円安以外に考えられない。円安は輸入物価の上昇をもたらすので,物価を押し上げる。

時系列統計データ
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