【ドラックリポーツ ぎまちゃんVol.4】アニラセタムの巻
今回もはじまりました『ぎまちゃんシリーズ』。私 “あらいぎまちゃん” がこれまで飲んできた数々の「ドラック」について、割と投げやりな態度で語り尽くします!!
今回ご紹介するのは、向精神効果のあるスマートドラッグの中でとりあえず今のところ「最強」と言われているらしい「アニラセタム」です。これ以上に効き目があるのは、もう「違法の領域」に入るとか、入らないとか。
効能は集中力強化・記憶力改善・学習能力向上・情緒障害改善といった感じで私が健康食品・スマドラに対して最も求めている効能が盛りだくさんです。様々なスマドラ系サイトを巡りましたが、このアニラセタムの効果に対しては賞賛を惜しまない人が多いです。
年齢を取るごとに低下していく「集中力の持続」。私ももう最近は、なにかをやろうとしても長時間続かないんですよね。それどころか、何かやろうと決めて「何をやるか」を忘れてしまったりとか。こんなボケボケの毎日なので、私も「これだけ評価が高いなら、効くだろう?」と微かな期待を込めつつ、そして少しでも安く買えればと色んなサイトを巡りました。そして一番安く販売しているサイトを見付けました。1箱20錠、送料込みで6600円です。
高い!!!!!! 1錠330円ですね。でも何かの正念場の時に、数時間分の集中力を330円で買えるというならば‥‥という感じで自分を説得しつつとりあえずポチッと購入ボタンを押してみました。そして数日後に届いたそれを、特に正念場の作業も無い条件下ではありましたが早速試してみたのです。
使用上の注意は全て英語なんでサッパリわかりませんが、摂取量の制限は1日1回1錠でしょう。で、この薬はカプセルじゃなくて、タブレットなんですね。カプセルだったら、映画「レオン」で、ジャンキーの麻薬捜査官役をやってたゲイリー・オールドマンみたいに、ガリッと奥歯で噛んで「ンンンンンンンンンーッ!!」とか唸りながらキメてみたい気もしましたが、タブレットを噛むと……さすがに歯が折れます。だから普通に、水で胃に流し込むことにしましょう。
そしていよいよ、緊張しつつ‥‥飲んでみました!! 効き目は「即効性」であることがウリのこの薬。服用してから五分少々が経過しました。まだ……、なんともありません。十分経過。まだ、効果らしき物は現れません。15~20分と時間が経っていきますが、まだ私の脳には集中力が増してきたような感覚は感じられません。待っている内に「そう言えば、俺……何をする予定だったっけ!?」などと、根本的な疑問をわいてくる始末です。
変化が起きたのは服用後、三十分が経過した頃でした。キューンと身体の奥から鋭敏な感覚が沸き上がってきたのです。あ、これはキタぞと。キタのかと。
ですが!! なんかね……効果が感じられてきた瞬間ね……これね……。机の側にある90cmの水槽!? この中には「クリスタルレッドシュリンプ」というちっさい紅白のエビと、ヤフオクで全部売れば総額10万円以上はなろうかという水草が植えられてるんですけどね。それがもう‥‥気になって気になって仕方なくなってきたんですよね。そしてもう、気づいたときにはアレですよ。
本来やらなきゃいけないことそっちのけで、水槽の掃除が開始されました。ガラス面を磨いてコケ掃除して、その後全体の1/3を水替え。レイアウトの変更までやってしまいました。そしてそれが終わったら、今度は部屋の掃除。それもやり終えたら、今度は洗濯。滅多にやらない「カーテンの洗濯」までやりましたよ。村上春樹の小説「ノルウェイの森」の主人公が寮住まいだったときの回想シーンで、「ルームメイトが徹底的な掃除好きで、カーテンまで洗濯するくらいだ」と感心してるシーンを思い出したからです。
すると、今度はそれをキッカケにして、ノルウェイの森の名シーンを次々と思い出し、「キュウリをノリでくるんで、醤油漬けて喰う」という変な喰い方を今すぐにやりたくてたまらなくなり……、洗濯機を回したままスーパーへダッシュ!!
そしてブツを手に入れて、洗い終えた洗濯物の「すすぎ」をしないまま、のり巻きキュウリを肴に、芋焼酎で一杯やり始める始末。酔いが醒めた頃は全ての事がめんどくさくなって、洗濯機を眺めたまま「干すのマンドクセー」とグッタリしてしまう始末。結局そのカーテン、三日も水につけっぱなしでした。
【結論】
確かにこのスマドラは効きます。やたらと精神が研ぎ澄まされるのです。しかし!! 本来やりたい事に集中力が向けられるとは限らない。他の人のレポートでも、「服用中に車の運転をすると、遠くの景色が気になって仕方がない」とか言ってたので、まず「本来の目的に対する集中力」が必要なのかも知れません。でもそれだったら別にこの薬を飲む必要もないんじゃないかという説もあります。次回も今回と同様、向精神系のスマートドラックである「ブレイン・ラインニング」についてレポートしてみたいと思います。
<編集部より>
この記事は筆者が経験をもとに率直な感想を述べているものであり、レポートとして掲載しているものです。この記事をもとに実用し、なにかしらの問題が発生した場合でも、筆者や当編集部、ならびに関係者はいっさいの責任を負いかねます。
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