大槻ケンヂ&ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE)特別対談:前編「大事な時に焼肉をサンチュに巻ける人は大物ですよ」
WACKは「Deep Purple」と「Rainbow」と「Whitesnake」みたいな入り乱れ方ですね(笑)。
大槻:今日こうやってまたお会い出来て嬉しいのだけど、ちょっと色々分からないことがあって。そもそも「BiS」、「BiSH」、「GANG PARADE」の関係ってどういうことなの?
ドクソン:「WACK」という同じ事務所に所属しているのが、「BiS」、「BiSH」、「GANG PARADE」で、最近「EMPiRE」っていうグループも増えました。
大槻:「BILLIE IDLE」は違うところなの?
ドクソン:そうなんですよ(笑)。ややこしいんですけど、BILLIE IDLEは違うんです。最近、プー・ルイさんも加入されて。
大槻:そうなんだよね。プー・ルイちゃんも入ったから、それBiSじゃんって(笑)。もうあれだね、ロックで言うと、ヘビーメタルやプログレの人ってメンバーは変わってバンド名はそのままとか、相関図が分かんなくなってくるんですよ。それに近いね。
ドクソン:そうですね。どんどん入り乱れてきていますね(笑)。
大槻:もう「Deep Purple」と「Rainbow」と「Whitesnake」の関係ですよ(笑)。今度公開する映画(2019年1月11日公開『世界で一番悲しいオーディション』)あるでしょ? それは「GANG PARADE」が9人体制になった時のオーディションのお話なんですか?
ドクソン:そうです! GANG PARADEが9人体制になったきっかけの新メンバーが受けたオーディションが映画になりました。
『世界でいちばん悲しいオーディション』2019年1月11日公開
(C)WACK INC.
大槻:ドクソンちゃんはそのオーディションの前から「GANG PARADE」に加入していたんだよね?
ドクソン:そうです! 私は、2年前の「BiS」オーディションを受けました。
大槻:「BiS」オーディション?! ちょっと待って、「BiS」が解散した後に「新生BiS」を作ろうとした時のこと?
ドクソン:そうです! そのオーディションを受けて落ちて、「SiS」というライバルグループを発足するってなったんですね。それで「SiS」は最終選考で落ちた子なら誰でも入れたんです。だから私も入ることが出来て。
大槻:ちょっと待って、落ちた子は誰でも入れたの?(笑)。優しいですね、素晴らしい。
ドクソン:そうなんですよ。優しいんです。でも、「SiS」のお披露目ライブが終わったその日の夜に「解散する」って言われて、無くなったんですよ。
大槻:もう本当になんか、最近のアイドルの方々を観ていると、良いように扱われていて、可哀想になってくる(笑)。あれでしょ?ライブが終わって「ありがとうございましたー!」っていうと、音楽が流れて、『緊急発表!』ってスクリーンにバーンって出て、「えっ何?これ聞いてないよ!」、『本日解散!』、「えーっ!!」みたいなやつでしょう?もう至る所で見たよ、俺そういうの。
ドクソン:そうですね(笑)。私はやりきれなくて。だから事務所の「WACK」に勝手に行ってうろうろしてたら、渡辺さん(代表取締役・渡辺淳之介)がちょうど出てきて捕まえて。
大槻:『まんが道』みたいな話ですね(笑)。80年代とかに、編集部に遊びに来てそのうち仕事をもらっていたライターさんみたいな(笑)。昔いましたよね、みうらじゅんさんもその一人だった。
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