部下や後輩は、会社の飲み会をどう思っているのか?
年末年始は、会社でも飲み会が多くなる季節。
私がイベント業界でMCの仕事を始めた16年前は、「会社の飲み会は、絶対に参加するもの」という空気がありました。
今は「必ず参加しなくてはいけない」といった雰囲気もなくなってきています。
だからと言って、参加している社員が全員「会社の飲み会が楽しみで仕方がない!」というワケではない…のが事実でしょう。
社員たちは、飲み会をどう思っているのか。
今回は特に部下が上司との飲み会をどう思っているのか、後輩が先輩との飲み会をどう思っているか…について、私がMCとしてさまざまな飲み会に参加してきた中で感じたことを紹介したいと思います。
上司・部下、先輩・後輩の関係性は職場によってそれぞれですので、もちろん一概には言えません。あくまで私のこれまでの経験をもとに紹介しますので、参考にしていただけますと幸いです。
丸山久美子(まるやま・くみこ)まるっと空気を掴むMC、展示会専門接客アドバイザー、認知行動療法士
1982年、和歌山県生まれ。「人前で話せるようになりたい!」という憧れを叶えるべく、20歳で展示会プレゼンターとしてデビューするも、本番中に手が震えてマイクを落とすなど、さまざまな大失敗を繰り返す。「あがりを克服する方法」や「緊張をなくす方法」を模索するが、改善どころか逆にあがりに拍車がかかり、体調にま悪影響が。しかし、憧れを捨てきれず、「あがり」や「緊張」と向き合い独自のメソッドを開発。再スタートを図る。以来、展示会やイベントへ3,000回以上出演し、リピート率90%を超える人気MCに成長。2015年から講師活動を開始。「人前で話せるようになりたい!」と願う全国の人々へ、「あり方とやり方」の両面から具体的なノウハウを提供している。
Twitter:Kumiko Maruyama(@maruyamakumiko)
こんにちは!
まるっと空気をつかむMCの丸山久美子です。
突然ですが、質問です。
Q. 終業時間後に行われる会社の飲み会は、オン?それともオフ?
業務中の時間を「オン」、それ以外を「オフ」と考える人が多いでしょう。しかし私の場合、仕事が頭に浮かぶ時間はオン、仕事のことを考えなくて良い時間がオフだと考えています。だから、終業時間後の飲み会も私にとっては「オン」なんです。
飲み会は「オン」?それとも「オフ」?
みなさんどうでしょうか?そして、みなさんの部下や後輩はどうでしょうか?
オンとオフの考え方は人それぞれ違います。部下には、部下なりのオンとオフの考え方があります。まずは、そのことを理解しておくだけでも、飲み会に参加しているメンバーみんなが楽しめるようになると私は思います。「飲み会は業務時間(オン)だと思っている人もいるんだ」と心がけておくだけで、自分の考え方を無理に押しつけようとはしなくなるはずです。
「お酌しなきゃ…」「どこに座れば…」――部下は普段とは違う“仕事”に戸惑っている
飲み会をオンと感じている部下や後輩にとって、普段の仕事とは勝手が違う状況に、緊張を感じている場合もあります。そんな部下たちの心境について、私の経験をもとに、いくつか紹介したいと思います。
・やっぱり積極的にお酌しないといけないのかな…
私が飲み会に参加し始めたころは、「上司にお酌をするのが当たり前」という空気がありました。「お酌して先輩や上司に近づいていけ!」なんて先輩に言われたことも。
確かに、普段気軽に声をかけられない上司と話をするきっかけになるかもしれませんが、「部下が上司に、後輩が先輩にお酌“しなければならない”」という風潮は当時から不思議だなと思っていました。でもこの風潮って、今も少し残ってますよね?だから、部下や後輩は気を遣ってしまうのです…。例え、上司や先輩が「お酌なんてしなくていい」と思っていたとしても、部下や後輩にはそれがわからないのです…。
だから、上司・先輩のみなさんは少し工夫してみるといいかもしれません。
例えば、そもそもお酌しなくてもいい飲み物を頼む、ビールならジョッキで頼む、どうしてもビンで飲みたい場合には、お酌してもらったら、相手もお酌してあげる…など(それはそれで気遣わせることもありますが…笑)。
上司や先輩から「お酌しなくていいよ」感を随所で出せると、無用な気を遣わせずに済むかもしれません。
・飲み会での最初の着席。上司や先輩にどこに座ってもらおう…
上司や先輩のみなさんが思う以上に、飲み会での着席に、部下や後輩たちは気をまわしています。座席に制約のない飲み会であれば、部下に促された通りに着席するのが無難かもしれません。
・料理は、取り分けた方がいいよね…
これもお酌と同様に気を遣う必要がないことを、上司自ら伝えるのもありかと思います。ただ、積極的に上司が取り分けるなどすると、かえって部下が恐縮してしまう…なんてことも。その場の雰囲気にまかせ、取り分けてもらったら、ちゃんとお礼を言うだけでも、部下の緊張を和らげることができると思います。
「話しかける」ことで、よい雰囲気に自然となる
私は、司会者として多くの企業の飲み会に参加してきました。
気を遣って大変そうにしている部下や後輩の方もいましたが、一方で上司や先輩の方から「何とか緊張を和らげたい」と積極的に話しかけている姿もたくさん目にしてきました。なかには、いきなり突っ込んだ話をしようとして、部下や後輩に身構えられてしまう…という悲しい状況もありましたが、大方、積極的に話をすることで、いい雰囲気になっていたように思います。
私の経験を基にここまで色々と書いてきましたが、最終的には、「相手を思いやる気持ち」があれば、自然と楽しい雰囲気はできてくるものです。無理にああしよう、こうしよう、と思わず、純粋に思いやりを持って接すること。これが大事なんだと思います。
ぜひ皆さん、飲み会楽しんできてください!それでは!
【参考図書】『上手にあがりを隠して人前で堂々と話す法』
著者:丸山久美子 出版社:同文舘出版
関連記事リンク(外部サイト)
損する人はお世辞すらも“ちょっと”失礼!?
『ボヘミアン・ラプソディ』クイーンが歌う名曲の歌詞の意味を知っていますか?
「残業して頑張る人」と「残業せずに社外の人と飲みに行く人」、どっちが仕事できる?
ビジネスパーソンのための、キャリアとビジネスのニュース・コラムサイト。 キャリア構築やスキルアップに役立つコンテンツを配信中!ビジネスパーソンの成長を応援します。
ウェブサイト: http://next.rikunabi.com/journal/
TwitterID: rikunabinext
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。