VOCES8がシークレット・ライブを敢行、東京の地下をエキサイティングに彩ったライブレポが到着

VOCES8がシークレット・ライブを敢行、東京の地下をエキサイティングに彩ったライブレポが到着

 現在来日ツアー中のイギリスを代表するヴォーカル・グループVOECS8 (ヴォーチェス・エイト)が、12月18日に東京・銀座のGinza Sony Parkでシークレット・ライブを開催した。

VOCES8 その他ライブ画像

 事前に、【VOCES8 Tokyo underground】と題して開催自体は発表されていたものの、Sony Park=公園であることから、そこに集う人々の偶然性をコンセプトに、会場は当日の朝には発表されると言う試みに。会場は早くから人が集まり、否が応でも期待が高まっていた。

 その期待に応えるかのように、ライブは突如オーディエンスの後方でパフォーマンスを開始するというサプライズからスタート。おなじみのクリスマス・ナンバー「ジングルベル」、マイケル・ブーブレのアレンジ版「Santa Claus is Coming to Town」で一気に会場のボルテージを上げると、なんと彼らは客席内に移動。客席内ではクラシック・レパートリーの中から「私の愛するヨセフよ(プレトリウス)」などを生声で披露。元々教会音楽にルーツのある彼らならではの極限までに研ぎ澄まされたハーモニーを超至近距離で堪能するとともに、さながらアイリッシュパブでの即興演奏のような雰囲気で、一気にオーディエンスとの距離を縮めた。

 後半はコンクリートむき出しのメインステージへ。ここはフレンチの名店「マキシム・ド・パリ」の跡地。銀座を舞台にした社交界の中心地だ。そんな人々の思い出が詰まったこの空間ではケイト・ラズビーの「この星空の下で」とキャロル・コーツの「ロンドン・バイ・ナイト」を。彼らの歌う楽曲の中でもひときわ人気の高いこの2曲を、今回はVJとのコラボレーションにより幻想的な演出で魅了した。甘く切なく、優しく包み込むようなアレンジ、絶妙なハーモニクス、溜息が出るほどに、この上なく幸せな時間が過ぎる。

 そして、いよいよ今日のテーマ「tokyo underground」のメインでもある「TOKYO」をドロップ。これは、フリッパーズギターやORIGINAL LOVE、ピチカート・ファイヴの名曲と、SuchmosやPerfume、椎名林檎の楽曲を“TOKYO”と言うテーマでくくり、行き来するメドレーだ。海外のアカペラグループが歌う日本の曲となると、民謡や伝統的な歌謡曲になりがちだが、それを彼らはあえて避け、最新のJ-POPシーンへのリスペクトを込めたアレンジを施し、お洒落でスタイリッシュな東京の現在を紡いだ。完璧なオリジナル・リリックでのパフォーマンスにどよめきも起こり、最もエキサイティングな盛り上がりをみせた。

 最後はクリスマス・ナンバーに戻り、「レット・イット・スノー」、彼らのパフォーマンスもおなじみになった山下達郎の「クリスマス・イブ」(英語版)で本編終了。アンコールに応え急遽「Straighten Up and Fly Right 」を歌い上げ、この特別なアンダーグラウンド空間のライブを終えた。日本ツアーは終盤戦に差し掛かり、東京では12月23日の東京オペラシティ コンサートホール開催される【VOCES8 Christmas Celebration】で幕を閉じる。(昼夜2公演)

 なお、昨夜の模様はLINE LIVEや、VOCES8海外オフィシャルアカウントでライブ・ストリーミングが行われ、現在アーカイブ配信(https://live.line.me/channels/73/broadcast/10158136)が行われている。(2018/12/19現在)

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