白水悠、〈KAGERO ASIA TOUR 2018〉を振り返る―OTOTOYミニ・インタビュー

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白水悠、〈KAGERO ASIA TOUR 2018〉を振り返る―OTOTOYミニ・インタビュー

2018年12月13(木)~12月16日(日)にかけて、初のアジアツアー〈KAGERO ASIA TOUR 2018〉を敢行したKAGERO。

いったいどんなツアーだったのか? 帰国翌日となる12月18日(火)に、リーダーの白水悠から話を訊いた。

――アジア・ツアー無事終了、お疲れさまでした。今回のツアーはどんなきっかけで実現したものなんですか。

白水:最初は北京の「SCHOOL」っていうライヴハウスのオーナーのリュウさんと僕が繋がって、そんでKAGEROを呼んでもらうことになって。その流れで「手配するから上海にも行きなよ」って言ってもらったんだよね。そしたらちょっと前に日本でツアーサポートしたUS:WE(アスウィー)のダンから連絡がきて「だったら台湾にも来てよ」って言ってくれて。ダンは台北の「Revolver」ってハコのマネージャーをやってて。そんでアジアツアーになったわけ。KAGEROでアメリカツアー、I love you Orchestra(ilyo)でマレーシアにも行ったけど、中国ってこんなに近いのにあんまり情報ないからさ、最初はマジでどうなることかと思ってたんだよね。そもそも中国ってネット環境が違うから。普通の回線だとYouTubeもTwitterもGoogleも見れないからさ。だから中国の人達がどこでどうやって情報を仕入れているのかも全然わからなくて。しかも初日の上海「Yuyintang」は、話を進めていくうちにどうやらこれワンマンだわってなって(笑)。「お客さんいるのか?」って(笑)。まぁ日本からのお客さんも何人か来てくれてたから、これは日本のお客さん達のためだけにやることになるかもって覚悟して。でもさ、蓋を開けたらしっかりお客さんがいてさ。

――へぇ~! どこで知って来たんだろうね?

白水:こっちはわけわかんないじゃん。初めて来たわけだし、中国用のプロモーションも打ててないのにどこで知ったんだよっていう。特に熱狂的な男の子がいたから捕まえて「どこで知ったの?」って訊いてみたら、OTOTOYのilyoのインタビュー記事を見て、んで来たって言うんだよね。

――えぇっ!? 本当に?

白水:どの記事なのかはハッキリわからないけど、そこからKAGEROのことも知ってくれたみたいで。その子はI love you Orchestra Swing Style(ilyoSS)もI love you Orchestra Noise Style(ilyons)も知っててさ、音源もめちゃくちゃ聴いてくれてて。熱心すぎて驚いたんだけど、でもホントなんでもやっておくもんだなぁって思ってさ(笑)。

――まさか上海でOTOTOYの名前が出るとは。嬉しいですね。

白水:その男の子が結構色んな人に広めてくれたのもあるっぽいよ。上海のPAのコウ君っていう子も、着いたとたん「じつは2年前からKAGEROのファンでして」って言ってくれて。「マジで!?」って。なんで上海のPAにKAGEROのファンがいるのかわけわからなかったんだけど、まぁ本当にビックリしたし嬉しかったな。

――初の中国で不安もあったんじゃないかと思うけど。

白水:上海はねー、街で英語が全っ然通じなくて困ったわ(笑)。ホテルのフロントでも通じなくてチェックインできなかったり。まぁ現地ごとにコーディネーターさんがいたからなんとかなったんだけど、最初はマジでヤバいなぁって(笑)。上海の後に北京だったんだけど、個人的に北京は街もイカしてたな。英語も通じるしね。

――会場はだいたいどのくらいの大きさだったんですか。

白水:キャパは全部150~200人くらいかなぁ。上海はワンマン、北京はローカルの若いバンドが2組出て、Revolverはデカいイベントだったから4組出たんだけど、そのうち1組にポーランドのバンドがいて、次の日も一緒に高雄の「Paramount Bar」に出て。同じとこ泊まってさ、同じ飯食って超仲良くなったよ。それと北京SCHOOLに出たときにローカルの若いバンドの子がWeChatっていうアッチでいうLINEのIDを教えてくれって言うから教えたら、次の日くらいに「音楽についてアドバイスがほしい」って沢山メッセージを送ってきて。さっき話したOTOTOYで記事を見たっていう子も音楽やってるみたいで「どうやって作曲しているんですか?」って沢山訊いてきてくれて。面白いなあって。

――確かに、KAGEROの曲ってどうやって創ってるのか想像できないかも。

白水:そうなのかねえ。上海で作曲のことを訊かれてる状況ってのはなんか不思議な心地だったな。でも今回特に思ったのは、NEPOのプレスリリース(https://ototoy.jp/news/90221)があった翌日からアジアツアーだったじゃん。今までのアメリカツアーとかマレーシアツアーにしても、現地のハコとかバンドと仲良くなって「またやろうね!」ってなっても「実際次会うはいつになるんだろう?」って思いは当たり前によぎるわけで。でも「NEPO」があれば、今回めちゃめちゃお世話になったUS:WEとかをしっかり呼ぶことできるじゃんって。それはKAGEROっていうバンドだけじゃなかなか大変なことだから。でも僕にはもうchemicadrive(レーベル)もNEPOもあるから、これは本当に恩返しができるじゃんって。あと少し頭使えばその先の流れ、例えば海外に行きたいバンドと日本に来たいバンドの橋渡しの場にNEPOがなれるんじゃねえかって。chemicadriveもあるしね。だからなんかすげえタイミングでアジアツアーとNEPOの事があったなって。全然そんなこと狙っていたわけじゃないんだけどね。

――NEPOの立ち上げによって、これまで以上に夢が広がるというか。

白水:本当にそう。表現者として自由になるために、自分のハコがあるってとんでもない可能性を秘めているんだなぁって。だから楽しみだよ。また色々考えなきゃね(笑)。

取材・文:岡本貴之

ツアーデータ
KAGERO ASIA TOUR 2018
12/13(木)上海Yuyintang
12/14(金)北京School
12/15(土)台北Revolver
12/16(日)高雄Paramount Bar

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