日本人がみんな食べてるあのパルメザンチーズはフェイク!? “本物”はとても希少で高価だった

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パルメザンチーズと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、スパゲティのお供として定番になっている粉チーズだと思います。でも実はアレを含め、日本でパルメザンチーズとして売られているチーズのほとんどは“フェイク”らしいのです。

では“本物”のパルメザンチーズとは一体どのようなものなのか。作り方や“フェイク”との見分け方を解説したこちらの動画をご覧ください。

動画:Why Parmesan Cheese Is So Expensive(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=ZgjWOo7IqQY[リンク]

平均的なパルメザンチーズの塊は約40kg、値段にして11万円以上。この一塊を作るのには500リットルの生乳と1年以上の熟成期間を要する。北イタリアのパルマとレッジョ・エミリア周辺の狭い地域で作られたものだけが“本物”のパルメザンチーズ――パルミジャーノ・レッジャーノ――を名乗ることができる。この地方では毎年およそ2800億円分のパルミジャーノ・レッジャーノが作られ、イタリアの主要な輸出品の1つになっている。

パルミジャーノ・レッジャーノは千年以上前に最初に修道士によって作られた時のレシピ「生乳・塩・乳酸菌」を今でも守り続けている。パルミジャーノ・レッジャーノを発酵させる乳酸菌はこの地域にしか生息しないため、他の地域ではまったく同じ味のチーズは作れないのだ。

成形され固まったチーズの側面にはパルミジャーノ・レッジャーノの点字が刻印され、いつどこで作られたものか追跡できるバーコードも貼られる。平均的な熟成期間は2年間。より強い風味を得るために10年間寝かされるものも。

イタリアは長年、フェイクチーズに悩まされてきた。フェイクチーズの製造はマフィアの資金源になるなどイタリア産業の一部になってしまっている。イタリアの農業団体の調べによると、世界のフェイクチーズの市場規模はおよそ12.8兆円と推定される。パルミジャーノ・レッジャーノは世界の多くの国で商標登録されているが、「パルメザン」として売られているチーズが消費者を欺いている。

では、本物の見分け方は? パルミジャーノ・レッジャーノの公認ロゴは動画で確認してみてください。

なるほど、ためになります。「パルメザン」だと「パルミジャーノ・レッジャーノ風の」の意味だから問題ないという理屈で、世界中で何兆円ものフェイクチーズが売られているんですね。なんだか「消防署の方から来ました」的なズルさを感じますが……。

で、この公認ロゴを踏まえた上で、近所のスーパーのチーズ売り場を見て回ったのですが、やはり置いてあるのは原産国が日本のパルメザンチーズがほとんど。中には原産国がイタリアで、商品名にパルミジャーノ・レッジャーノと付いているのにパッケージのどこにも公認ロゴが見当たらない商品もあったりして、結局本物のパルミジャーノ・レッジャーノは1つも見つけることができませんでした。1つも! チーズ業界の闇は深い……。

画像とソース引用:『YouTube』および『いらすとや』より
https://www.irasutoya.com/2014/06/blog-post_5216.html[リンク]

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