エビをバリバリ食べるのが“やみつく”レベル! 現地で大流行のタイ屋台料理『火山鍋』を食らう

『火山鍋』が日本に初上陸しました。
火山鍋とは「吹き出す炎でエビを蒸し焼きにして食べる」料理。タイの現地でも大人気というこの火山鍋を提供してくれるのは新橋の『タイ屋台999(カオカオカオ)』。いったいどんな料理なのか、レポートしてみたいと思います。

噴火する火山のようなビジュアル

『タイ屋台999(カオカオカオ)』は、“タイ料理”店ではなく、“タイ屋台料理”店。何が違うのかと言うと、“タイ料理”が「タイのお金持ちが食べる高級料理」なのに対し、“タイ屋台料理”は「タイ人が食べる家庭料理」なのだそうです。

タイ屋台999ではタイ現地のグルメライターや有名屋台での研修を元に本物のタイ屋台料理を提供している貴重なお店。

そんな本格的なタイ屋台料理店に満を持して登場したのが、本場タイのレストランやナイトマーケットで人気を集めている火山鍋。このお店でも11月から提供が始まったばかりのメニューなのです。

“火山”が運ばれてきた

タイ屋台999店内に入るや、早速運ばれてきたのは奇妙なオブジェ。

なるほど、これが“火山”なのですね。火口から中を覗き込むと……エビと目が合いました。

続いて、にこやかな店主が持ってきたのは度数96%のお酒『スピリタス』とライター。お酒を“火山”の周りにドボドボドボとかけるや、「それでは点火します」の声。

一気に火山から炎が立ち込め、その高さは1mあまり! まさしく噴火。
火山のふもとには青白い炎が燃え盛っています。

お店の人にお願いして、今回は特別に店内の照明を消して見せてもらいました。火山が噴火しているところがおわかりいただけるかと思います。
(お店が忙しくなければ、点火の時だけ明かりを消してもらえるかもしれません。通常時のサービスではないので丁寧に聞いてみましょう)

さて数分後、鎮火した火山がそっと持ち上げられると……中から熱を帯びたままのエビの集団が現れました。

殻が程よく焼かれた、あの香ばしい風味がテーブル周囲に立ち込めます。

こちら火山鍋という名前ではありますが、我々にとっておなじみの“スープに入っている鍋”とは異なり、蒸し焼きに近い料理です
エビたちの下にはレモングラスやバイマックル(コブみかんの葉)などタイ料理ではおなじみのハーブが敷かれ、エビの香りに彩りを添えます。

実食してわかった“食べ方”

火山鍋のエビの味付けは、唐辛子、干しエビ、玉ねぎやココナッツなどを用いたトムヤムクンに近いタレ。こんがり焼かれたエビは、しっかりとタレをまとっています。

まずはカラを剥いていただきましょう。

頭にはねっとりと詰まったエビ味噌。カラに口を付けて味噌をいただくと、唐辛子由来の輪郭のはっきりした辛味、しっかりした塩味がエビの旨味を引き立たせてくれます。
剥いたエビの身は弾力豊かでいて何の旨味も逃がしていないかのような美味しさ。カラに付いたタレが魚介特有の味わいとガッチリと手を組んだかのようなマッチングです。

辛い。辛いけど美味い。

気が付けば、指先もエビの辛しょっぱいタレをまとっています。もうこの指先も美味しい!
指をしゃぶりながらもエビを食べる手が止まらない。ビールがあったら永久機関の完成です。

しかし、筆者、途中で気づきました。「カラを剥かないで食べたらもっと美味いんじゃないだろうか?」

試しに尻尾の方からガリガリと歯を立てて、剥かずにそのまま食べてみました。

予感的中です。こんがり焼かれたカラはそのまま食べることも可能。なんでも食べちゃう筆者だからなのかもしれませんが、食べられるのならバリバリとカラごと食べる方が、タレのスパイシーさとエビの香ばしさをダイレクトに楽しめました。スナック感すらあります。

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オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

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