学生寮に“IoT機能”を実装、共同生活の騒音問題などを解決へ!and factoryが「チェルシーハウス国分寺」のテストケース開始

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遠方に実家がある学生は、学生寮に入ることも多い。まだ若い世代で、実家を離れた初めての生活で、つい周囲の迷惑を考えずに行動してしまうこともあるだろう。だが、多人数で共同生活をおくる以上、明文化されていなくても守るべきルールがあることも忘れてはいけない。

・and factory、学生寮にIoT化機能実装

スマートホステルなどIoT事業を展開するand factory株式会社は、住宅のIoT事業のテストケースとして、学生寮にIoT化機能を実装した。同社ではこれまでにも、近未来の空間を体験できるスマートホステル「&AND HOSTEL」などのサービスを展開。そのノウハウをもとに、住宅領域でのIoT事業を展開することになった。このたび、特定非営利活動法人NEWVERYが運営する学生寮「チェルシーハウス国分寺」にIoT機能を実装するテストケースをスタートした。

・テストケースとなる「チェルシーハウス国分寺」

◆「チェルシーハウス国分寺」へのIoT実装内容

①騒音アラート機能

共同生活において、“騒音”はもっともよくある課題のひとつ。生活リズムの異なる者同士の暮らしにおいて、特に深夜の大声での会話は睡眠を妨げる。人間関係に考慮して、面と向かった注意ができずに悩んでいるケースも少なくない。そこで、共用部で基準値以上の騒音を検知するとスマートスピーカーが「静かにしましょう」とアラートを鳴らすようにIoT実装。

②IoT照明の音声調査

共用スペースでの照明の消し忘れが頻発していたが、スマートスピーカーとIoT照明を連携させることで音声によって調光ができるようになった。スイッチオフのために各所に足を運ぶ手間が減らせる。

③天候情報の見える化

天候情報データベースとIoT照明を連携させ、降水確率や紫外線量によって照明の色を変えて光らせる仕様になっている。その日の天候を見える化したことで、洗濯物を外に干すかの判断、雨が降る前に洗濯物を取り込むなど事前対処できるようになる。

<チェルシーハウス国分寺について>
NEWVERYが運営するシェア型男女共同学生寮。20以上の異なる大学に通う学生54名が暮らす。門限やハウスマスターはなく、学生たちが自治的に共同生活をおくっている。社会人メンター制度、寮内外で行われる活動の企画運営などもおこなう。共用部にはキッチン・リビングのほか、ゲストルーム、スタディールームなどを設置。

・学生達の実生活のデータをもとに機能改善していく

今回の取り組みは「IoT学生寮プロジェクト」として、引き続きNEWVERYと協力し、学生達の実生活を通じて得られるデータをもとにIoT機能改善に活用するほか、大学などの研究機関やIoTメーカーといった企業との連携も視野に入れていくとのこと。

各人によって異なる生活リズムや生活の仕方。これを完全にすり合わせるのは難しい。だが、IoT技術を導入することで問題を認識できる状態にすること、居住者同士の意識啓蒙を促すことで、お互いの生活を尊重する意識を育み、気持ちよく共同生活をおくる大きな手助けとなるのは間違いないだろう。

and factory株式会社
特定非営利活動法人NEWVERY
PR TIMESリリース

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