キュートでちょっぴりビターな恋を描いた傑作『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ 〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜』主演・ジョシュにインタビュー
突然ですが質問です。あなたはつきあっている人と趣味が同じであってほしいと思いますか? 全部とは言わないけど、できれば音楽の趣味が合うといいなあと思っている人、そしてUKロックが何よりも好きな人には必見のイギリス映画、『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ 〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜』 が11月9日(金)から公開されます。タイトルはもちろん、90年代ブリット・ポップを代表するバンド、ブラーが93年にリリースしたアルバム名。今聴いてもフレッシュな90年代の音楽をバックに、リアルだけどキュート、そしてちょっぴりビターな恋のてんまつを描いた、見終わった後ハッピーになる映画です。
始まりはレコード屋。ブラーのベスト盤を手に取っていたナタリー(フレイア・メーバー)に、ブラーなら断然こっちのアルバムがいい!と熱っぽく語りかけたのはミュージシャン志望のリアム(ジョシュ・ホワイトハウス)。その場は撃沈したものの、運命はリアムに味方し二人は恋人同士に。何をしても楽しくて幸せいっぱいだったはずが、付き合いが長くなるにつれ、二人の間に微妙なすれ違いが生じてきます。そしてどうしても避けることができない大きな問題に直面した時、二人が下した決断とは?
主役のリアムを演じたジョシュ・ホワイトハウスは、俳優以外にも自ら率いるインディーズバンド “MORE LIKE TREES”でヴォーカルを担当したり、バーバリーの新しい紳士用香水のキャンペーンでモデルを務めたりと多彩な才能を発揮。劇中のライヴシーンも、もちろん本人が演奏しています。本作のプロモーションで来日した9月にジョシュへのインタビューをご紹介します!
――映画、すごく面白かったです! ハッピーだけれど、なかなかイタいエピソードも満載ですよね(笑)
ジョシュ:だよね(笑)。
――ズバリ聞きますが、主人公カップルのどちらに共感しますか?
ジョシュ:難しい問題だなあ(笑)。どっちかというとナタリーかな。でも彼女は彼女でちょっと保守的というか、まじめすぎるところもあるし。リアムは自分の意見を通しすぎだと思うから、ああなったことには同情しないけど、音楽に対する姿勢は自分と似ているかも。
――この映画の中で一番好きな場面はどこですか?
ジョシュ:画廊のシーンかな。演じた時はもっと長かったような気がしたけど、やりがいがあった。
――恋人とは音楽の趣味が同じ方がいいですか?
ジョシュ:僕は違ってても全然かまわないよ。
――大事なことなので聞きますが(笑)、ブラーとオアシスはどっちが好きですか?
ジョシュ:(笑)ブラーに決まってるよ!
――お気に入りのアーティストを教えてください。
ジョシュ:両親の影響もあるんだけど、レナード・コーエンとかジョニ・ミッチェルとかジェイムズ・テイラーとか。
――いいご趣味ですね! 最近のアーティストでオススメはいますか?
ジョシュ:ニュージーランドのファット・フレディーズ・ドロップってバンドはいいよ!
――好きな映画監督は誰ですか?
ジョシュ:この映画の監督のダニエル・ジェローム・ギルはもちろんだけど、以前出演した映画”Northern Soul”(2014/英 日本未公開)の監督、エレイン・コンスタンティンも素晴らしいよ! 彼女の元で2年間演技を教わったんだ。
――次はどんな役をやってみたいですか?
ジョシュ:SFに出てみたい。『ドクター・フー』とか『スター・トレック』みたいな有名な作品じゃなくて、オリジナルな新作に興味があるんだ。
――それでは最後に、TV番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』は観てましたか?(笑) 注:なぜこんなことを聞いたのかは映画で確認してくださいね。
ジョシュ:観たことないよ!(笑)
本作のリアムはちょっと気難しいところがある役柄ですが、ジョシュご本人はとても気さくな好青年でした。来日中に渋谷で急遽ミニライヴを行ったので、ご覧になった方もいらっしゃるのでは。
『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ 〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜』は、その頃の音楽にハマっていた方はもちろん、初デートの楽しさやちょっとしたケンカなどの甘酸っぱい思い出、マニアのこだわりやフェスカップルあるある、そして将来への不安など、時代を超えて誰もが共感するエピソードがぎっしり詰まっています。観光地ではないロンドンの街も存分に楽しめる一作です。ぜひ劇場でご覧ください。
『モダンライフ・イズ・ ラビッシュ〜ロンドンの泣き虫ギタリスト〜』
http://nakimushiguitarist.com
(C)Modern Life Pictures Limited 2016
【聞き手&書き手】♪akira
翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP、月刊誌「本の雑誌」、「映画秘宝」等で執筆しています。
ウェブサイト: https://getnews.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。