PassCode、初の韓国公演も日本と変わらぬ熱狂ぶり

PassCode、初の韓国公演も日本と変わらぬ熱狂ぶり

 PassCodeが開催した韓国公演のオフィシャル・ライブレポートが到着した。

ライブ写真(全9枚)

 女性4人組ラウド系アイドルユニットPassCodeが、【PassCode Taking you out TONIGHT! Tour 2018】の8公演目に韓国・ソウルを訪れた。初の韓国公演となったのは、若者に人気があり観光客が訪れる街・弘大にあるWest Bridge Live Hall。作品のリリースはもちろんのこと、韓国でのプロモーション活動はほぼ皆無だったが、驚くほど多くの観客が集まった。場内は、PassCodeのライブを初めて目撃するであろう現地ファンや日本から駆けつけた熱心なハッカー(PassCodeファン)で賑わっていた。

 オープニングアクトのMASSGRAMが会場の空気を温めたあと、PassCodeの4人がバンドメンバーと共にステージへ上がった。1曲目は最新シングル「Tonight」。初の韓国公演の緊張からか序盤は動きが硬かったが、日本でのライブと全く変わらぬ熱狂ぶりに、4人はすぐに普段通りの姿を取り戻した。初期の名曲「Nextage」では興奮した観客が一気にステージ前に押し寄せ、演奏後にはPassCodeコールが起こるなど、フロアは終始異様なテンションに包まれていた。最初のMCで南菜生が「すごーい!」と顔をほころばせたのは、そんな様子を受けての素直な感想だろう。

 もうひとつの最新シングル曲「Taking you out」では、今田夢菜による強烈なシャウトが現地ファンをのけぞらせた。MCを除いてほぼノンストップで曲を畳み掛けるが、メンバーは疲れるどころか満面の笑みを浮かべている。大上陽奈子は凛としたボーカルで高らかに歌い上げ、高嶋楓はしなやかなダンスで観客を魅了し、特攻隊長の南菜生は「かかってこいや!」と終始フロアを鼓舞し続けた。

 そんな熱いパフォーマンスから一転、MCでは通訳を挟んでのコミュニケーションタイムが設けられた。「韓国でのオススメは?」という大上の質問には、焼酎とビールを混ぜて飲む“ソメク”を推す声が上がり、これには大上も「明日のライブが終わったら飲みたい!」と微笑んだ。最後に南が「また(韓国に)戻ってこられるように頑張ります!」と宣言すると、彼女たちの帰還を期待する大歓声が沸き起こった。「rise in revolt」の前に南が言った、「言葉は通じないかもしれないけど、音楽で心と心が通じあうような気がしませんか?」という海外公演ならではの言葉にグッときた。

 終盤は「Never Sleep Again」、「TOXIC」、「Ray」といった人気曲でフロアをさらなる混沌へと導き、最後は「MISS UNLIMITED」で1時間強に及ぶステージを締めた。初の韓国公演とは思えない盛り上がりは、この国におけるPassCodeのさらなる可能性を感じさせるものだったと言えよう。なお、今ツアーは12月22日に行われる東京Zepp DiverCity(TOKYO)公演でファイナルを迎える。  

text by 阿刀 “DA” 大志
photo by Takuya Oyama

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