第12回「キッズデザイン賞」表彰式開催!今年は子どもはもちろん大人にもやさしいウォーターサーバーや、ファスナーが受賞

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先日、都内にて『第12回キッズデザイン賞』受賞作品の記者発表と表彰式が行われ、受賞作252点の中から最終審査により、最優秀賞「内閣総理大臣賞」をはじめ、優秀賞「経済産業大臣賞」や奨励賞「キッズデザイン協議会会長賞」など計33作品が発表された。
そもそも「キッズデザイン賞」とは 特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ、優れた製品・空間・サービス・研究活動などを表彰する」顕彰制度のこと。経済産業省とともに「キッズデザイン」の普及を後押しすることで、子どもを産み育てやすい社会づくりを目指している。子どもが使うものはもちろん、大人が使うものでも子どもに配慮されたものやサービスもキッズデザイン賞に含まれるという。 キャプチャ
記者発表では審査委員長・益田文和氏より総評が行われ、会場には各受賞作品がそれぞれブースごとに展示・紹介されていた。中でも記者が注目したのは、「経済産業大臣賞」を受賞した、富士山の銘水株式会社のウォーターサーバー『FRECIOUS dewo』だ。(https://www.frecious.jp/dewo/)デザイン性の高さもさることながら、小さな子どもがいる家庭でも安全に使用できるのが一番の特徴なのだ。 キャプチャ
まずは、キッズデザイン協議会からの評価コメントを紹介する。ウォーターサーバーとしては初の受賞となった理由が、コメント内で明解に提示されている。
「近年急速に普及した冷温水ウォーターサーバーは、ミルクを作る需要から、一般家庭へ急速に普及しているほか、商業施設の授乳室等への設置も増えている。反面、いたずら盛りの子どもの手の届く位置に、80度以上のお湯が出る操作部がある機種も多く、やけど事故が発生している。本製品は、事故の多い2歳程度までの子どもの目線から見えない高さに操作部を設定し、大人にとっての使いやすさと子どもへの安全性を両立させた。以降のシリーズ化も含め、安全対策の先行事例として評価した」。
経済産業省では、2015年4月に「ウォーターサーバーのチャイルドロックに関する事故防止策の検討及び取りまとめ」を発表。その課題を解決する製品として、子どもの手が届かないところに給水ボタンを設置し、さらにチャイルドロックを設けたウォーターサーバー『FRECIOUS dewo』が高く評価されたというわけだ。
製品の特徴を、デザインを担当した世界的に活躍するプロダクトデザイナーの安積伸氏と、富士山の銘水株式会社・開発部部長の溝内竜士氏に取材した。 キャプチャ
「開発のコンセプトとしては「衛生面」や「省エネ」など、5つほどあるのですが、そのうちの1つが「安全性」なんです。従来型のウォーターサーバーには、ちょうど2歳児くらいの子どもがいたずらしやすい目線の高さにレバーがあり、開発当時からやけどの事例が漏れ聞こえていた状況でした。そういった問題をなんとか解決したい、との思いがあり、デザイナーの安積さんと相談しながら開発を進めていきました」。
「いくらチャイルドロックを複雑にしても、子どもの手が届いてしまう範囲だと限界があるんです。しかも、安全にするために操作を複雑にすればするほど、今度は当然大人も使いにくいという問題が出てきてしまう。そこを解決するために、給水ボタンを一番やけどの多い2歳児(背伸び到達点107cm)の手が届かない上部(高さ112.5cm)に配置することで、大人にとっての使いやすさと子どもへの安全性を実現させたというわけです」(溝内)。

もちろん『FRECIOUS dewo』の特徴は、安全性だけにとどまらない。デザイナーの安積氏はこう話す。
「子育て世代のお母さんがメインターゲットになっていることもあり、詰め替え用のウォーターパックも7,2L入りと軽いものにしたんです」(安積)。
「通常は12キロのボトルタイプのものが多いのですが、それだとなかなか女性一人では交換するのが大変なんです。『FRECIOUS dewo』は軽量のパック式になっていて、バスケット部分にセットした後はボタンを押すだけでOKなんです」(溝内)。 キャプチャ
「内部にステンレス製の針が設置されているのも本製品の特徴です。通常のボトルの場合、ひっくり返すとボコボコと音を立ててて空気が入るものが多いのですが、中に空気が入るときに雑菌が入ってしまう可能性も高いんです。『FRECIOUS dewo』の場合は、小さな針の穴から水を吸い出すだけの「エアレス」設計なので、非常に衛生的にご使用いただけます」(安積)。
つまり「食の安全性」も叶えてくれる製品なのだ。さらには、粉ミルクを溶かす際などの調乳にも便利な機能が搭載されているという。 キャプチャ
「赤ちゃんが夜泣きした際にもすぐに調乳ができるように、熱湯だけでなく70度の温水設定のエコボタンを設けました」(溝内)。

最後に、デザイナーの安積氏に、『FRECIOUS dewo』のデザイン面でのこだわりポイントについても伺った。
「ウォーターサーバーは大きいものなので、部屋のなかで主張しすぎない円筒形のスッキリしたデザインを心掛けました。カラーバリエーションは『スカイグレー』『メタリックブラック』『ミルキーベージュ』『ナチュラルピンク』『ペールブルー』の全5色。様々なタイプのインテリアに対応できるように、オリジナルカラーで製作しました」。

子育て世代のニーズを最大限盛り込んだウォーターサーバー『FRECIOUS dewo』は、従来のウォーターサーバーよりも9cm低いのも小柄な記者には魅力的。ウォーターパックなら、使用後もゴミとしてそのまま捨てられるのもかさばらずに有り難い。まさに機能性とデザインが見事に両立した、「キッズデザイン賞・経済産業大臣賞」受賞も納得の、理想的なウォーターサーバーであると実感できた。 キャプチャ
会場には『FRECIOUS dewo』のほかにも、「内閣総理大臣賞」を受賞したYKK株式会社の『QuickFree』をはじめ、子どもの安全性に配慮された製品が多数展示された。なお、受賞商品の詳細はキッズデザイン賞の公式ホームページ(https://kidsdesignaward.jp/)からも確認できるので、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。

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