中国でビジネスを成功させる秘訣は「言いたいことははっきり言える友人関係」を作ること
中国で成功している日本人は「直感・ひらめき」で行動している?
2018年の今でこそ、中国の地下鉄に乗っていて身体がぶつかった時に、対不起(トイブチ)って謝るようになった中国人がすごく増えたように感じます。
数年前までは、ぶつかっても、「俺がまっすぐ行きたかったところに、たまたまお前がいただけの話だろう。」っていう論理で、謝る人は皆無だったという印象があります。
ゴールに向かって行くにあたり、障害物があったとき、日本人ならば障害物をいったん避けて、また本来のルートに戻って目標に向かっていくでしょう。でも中国人は、障害物を避けるのではなく、それをどけてでも真っ直ぐ行きたいっていう、そんなメンタル・思考を持っています。
楽しく幸せに、自分のことで生きていけるのは、後者の中国人的な考えなのではないかと、僕は思っているのです。
語弊があるかもしれないですけど、中国で成功してる日本人って、どちらかというと後先考えずに直感・ひらめきで行動してしまって、後から論理をつくっていく人が多いなと思います。ある意味、怖さを知らない人が中国ビジネスで成功していると思いますし、逆に、日本人的な特徴、長所と言われる和を大切にとか、忖度する人というのはむしろ契約が取れなかったり、相手の中国人に上手くやられちゃう…というシーンを目にしてきました。
直感で行動する、ストレートに物言う人は、中国人からも受け入れられるんです。なぜなら、私がそうだったから(笑)変に忖度しなかったのです。
中国人とたくさん喧嘩した後、続々と商品を購入していただいた経験
私は中国でビジネスでも、剣道でも、言葉もわからないのに、中国人とかなり喧嘩しました。ビジネス外で取り組んでいた剣道の指導中でも、中国人に対して日本語で論破(?)したこともあります。
今となっては、喧嘩した人たちと、あいつはダメだとか、あの日本人はわかってないみたいに言われるかというと、そんなことはなく、今は思い出話として、笑って干杯(乾杯)しています。
今回、中国人の若手パーソン向けに動画販売を始めたんですが、おかげさまで好調だそうです。一番初めに買ってくれたのは、その喧嘩をした剣道の友達なのです。
会社の社長なので、忙しいはずなのに、すぐに商品を買ってくれて、買った瞬間に見てくれました。僕がパソコンに映っている画面を写真に撮って、「勉強中」と言ってその様子をWeChat(中国でよく使われているSNS)に送ってきて、「勉強になった!」って、すぐにフィードバックくれたときは感動ものでした。本当に、判断・行動の速度が速いんですね。
そして、動画を販売しているサイトにも「これはいい!」とコメントも書いてくれ、いろいろなところで宣伝してくれています。何度となく殴り合いしかけたこともある彼ですが、本当にありがたい友人です。
さらに、後日また中国を訪問して動画販売のことを話すと、何人もその場で購入してくれました。ご縁のありがたさを感じながら、感謝の念でいっぱいになりました。言いたいことを言う、譲れないことは言葉が通じなくても譲らない、そしてご縁を大切にするというのが中国でビジネスを成功させる秘訣だと思っています。
(北 宏志/中国ビジネスアドバイザー)
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