味覚をハッキングする電気箸で、塩味や苦みも錯覚させられるかも
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悩ましいこの状況を解決してくれるかもしれない技術がでてきた。
米メーン大学の研究者が、電流により味蕾を刺激することで擬似的に味覚を再現する方法を思いつき、実際に電極を埋め込んだ箸で味覚をハッキングしたのだ。
箸から塩味を与えることができれば、健康的においしい食事が楽しめるかもしれない。
・基本味5つのうち3つを再現
![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2018/08/Electric-Chopsticks-2-300x225.jpeg)
「甘味」を作り出すのは難しく、「うま味」については被験者によって感じ方があいまいだったためにテストできなかった。
そして興味深いことに、これまでいわれてきた、偏りある受容体の分布と関係なく、舌のどの部分でも味の再現が可能だったとのこと。
・おわんやボトル、スプーンでも
![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2018/08/Electric-Chopsticks-5-300x225.png)
舌に電流を流すには2つの電極に接触する必要があるが、想像してもらえばわかるように食事では箸が常に舌に触れているとは限らない。
そこでまず、おわんでスープを飲む際に味を再現し、これをボトルやストロー、スプーンに拡げた。グラスでの味覚増強も可能で、これを利用すればネットで友人に仮想カクテルを送ることもできるという。
電気箸については、塩なしマッシュポテトをおいしく食べてもらうことに成功しているが、まだまだプロトタイプ。自然な食事場面で味が再現できる箸の登場に期待したい。
参照元:Hacking the Flavor of Food With Electric Chopsticks/IEEE Spectrum
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