[なすのレシピ3選]長なすや米なすなど、品種別のおすすめ料理
なすにはいろいろな品種があり、品種ごとに持ち味が違います。主ななすの品種と、それを使った簡単なレシピをご紹介します。
主ななすの品種
・長卵形なす
もともとは東海・関西で栽培されていた品種が、全国で作られるようになりました。今では最もよく見かける品種です。 皮がやわらかく、味にクセがないので、さまざまな料理に使えます。
・長なす
関西以西や東北で作られている品種で、長さが20~25cmくらいのもの。温暖地で作られるものは果肉がやわらかく、焼きものや煮ものなどに向いています。寒冷地で作られるものは果肉が締まっているので、漬物にも使われます。
・米なす
アメリカの品種を改良したもので、大ぶりで、ヘタが緑色をしています。皮が硬く、果肉も密で煮崩れしにくいので、詰めものをして煮たり、焼きものにしたりするのがおすすめです。
・丸なす
ずんぐりとした丸い形が特徴で、東北から北陸、関西で作られています。京都の賀茂なすが代表的な品種です。果肉はきめ細かく、しまっているので、田楽や煮ものに向いています。
他にもいろいろ、なすの品種
上で紹介している以外にも、長さ40~45cmくらいになる大長なす、長さ3cmほどの小なす、皮の色が白い白なす、皮が緑色の青なすなどもあります。
品種ごとの簡単レシピ
品種に合わせた簡単レシピを紹介します。
やわらかな食感を生かした、長なすの炒め煮
材料(4人分)
長なす:350g
椎茸:5~6枚
にんじん:1/2本
サラダ油:大さじ2
鷹の爪:1本
[A]
砂糖:大さじ3
みりん:大さじ3
醤油:大さじ3
酒:大さじ3
酢:大さじ2
なすはヘタとガクを切り落としてから5mm程度の厚さの半月切りにし、水にさらして、ざるにあげて水気を切る。
椎茸は軸をとって4等分に切る。にんじんは縦半分に切り、2mm程度の厚さの半月切りにする。
鷹の爪は小口切りにし、種ごとAと合わせる。
フライパンにサラダ油を熱し、なす、椎茸、にんじんを加えて炒める。
材料がしんなりしたら3を加えて落としぶたをして、中~弱火で水分が少なくなるまで煮詰める。
果肉が密で崩れにくい、米なすのグラタン
材料(4人分)
米なす:3個
溶けるチーズ:70g
タマネギ:1/2個
ピーマン:2個
ベーコン:4枚
トマト:3個
小麦粉:大さじ2
油:適宜
塩、こしょう:各少々
湯通しをしたベーコン、ピーマン、タマネギをみじん切りにして、油を入れたフライパンで炒める。
トマトをみじん切りにして1に加え、よく混ぜたら、小麦粉を入れてさらに混ぜる。塩、こしょうをして味を調える。
なすは1cmの厚さに輪切りにして水にさらし、水気を取ってから、油を入れたフライパンで両面を焼く。
なすに2をのせ、その上にまたなすをのせてはさむ。
4の上に2と溶けるチーズをのせ、オーブンで7分くらい焼く。
きめ細かな果肉を生かした、丸なす(賀茂なす)の田楽
材料(4人分)
丸なす(賀茂なす):2個
けしの実または白ごま:少々
揚げ油:適量
[A]
赤みそ:150g
砂糖(好みで分量を調整):大さじ4~6
みりん:大さじ3
酒:大さじ2
なすはへたの部分を取ってから横半分に切り、底の部分も少し切り取る。
1に金串を刺し、油で揚げる。
Aを鍋に入れて、火にかけて練る。
2を器に盛って、上に3を塗り、けしの実または白ごまを振る。
最後に
なすは品種によって、味わいが違います。品種の魅力を生かしてなす料理を楽しみましょう。
[なす]あく抜きや切り方から、焼きなすまで料理の基本
深みのある鮮やかな皮の色が「茄子紺」と呼ばれるように、日本では昔から親しまれ、地域ごとにさまざまな品種が発達しました。
どんな調味料ともマッチするのは、味にクセがないことと、果肉に細かい空気の隙間があるスポンジ状のため。油や調味料、だしをよく含み、おいしくなります。
最終更新:2018.07.25
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
参考文献:『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英、坂木利隆監修(高橋書店)
出典:
独立行政法人農畜産業振興機構 野菜ブック(なすの種類)
農林水産省(ナス 「こんなにいろいろあるんだ!」)
JAいるま野(長なすの炒め煮)
JAいるま野(米なすのグラタン)
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