ボーイング、時速6000キロで飛行する超音速旅客機のイメージ図を公開

超音速の飛行機で移動できるようになる日は遠くないかもしれない。そう期待してしまいそうだ。

米航空機メーカー大手のボーイング社がこのほど、マッハ5(音速の5倍)で飛行できる旅客機のイメージ図を公開した。鋭い機首に細めのボディ、そしてデルタ翼とコンコルドを彷彿とさせるデザインとなっている。

・コンコルドの2倍超

イメージ図は、今週アトランタで開かれた米国航空宇宙学会の会議で公開された。ボーイング社にとって初の超音速旅客機コンセプトとなる。

このコンセプトは旅客用、そして軍用機にも応用でき、トップスピードはマッハ5(時速5969キロメートル)。コンコルドがマッハ2だったことを考えると、かなりのスピードだ。

詳細は明らかにしていないが、窓の数からいくと少なくとも32人は搭乗できるのではないかと思われる。

・20、30年後に実現?

この超音速機を使った旅行がいつ現実のものとなるかは具体的に示されていないが、同社のシニア技術研究員で超音速チーフサイエンティストのKevin Bowcutt氏はプレスリリースの中で「超音速旅客機が20、30年以内に離陸することは可能だと思っている」と述べている。

コンコルドは安全性や騒音、燃費などの問題を抱え、また収益性でも難点があったため、広く浸透するに至らなかった。

しかし現在、超音速旅客機の開発をめぐってはボーイング以外でもプロジェクトが進行している。コンコルドの問題点をクリアした超音速旅客機が登場するというのはあながち夢ではなさそうだ。

Boeing

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