初心者必見!バラの栽培・育て方|品種の選び方や植え付け方
「バラの栽培はどんな環境が最適?」「育てやすいバラの品種は?」など・・・。そんなバラ初心者さんの疑問を「京成バラ園」園長に答えてもらいました。バラ栽培の参考にしてくださいね!
美しいバラの庭をつくるためのQ&A
バラの栽培の疑問についてお答えします!
栽培をはじめるまえに一通り目を通してくださいね。
Q.バラ栽培に適している環境は?
A.地面の深さが30cm以上あり、1日3〜4時間は日の当たる場所。
バラ栽培を始めるにあたって、最初にチェックしておきたいのは、バラを育てる環境のこと。
「最も大事なのは、日当たりです。バラを地植えで育てるのであれば、最低でも1日3~4時間は日光の当たる場所に植え付けてあげる必要が。地面の深さは30cm以上あれば問題ないでしょう。鉢植えも同様。
庭の場合、土質が悪くても、バラを育てる範囲だけ土を取り換えればいいので心配する必要はありません。
地植えは一度植え付けてしまえば、水やりや施肥の頻度も少なく済むので、実は鉢で育てるよりも手がかかりません。バラの鉢は水切れしないように注意しましょう」
Q.初心者はどんなバラから育てればいいの?
A.バラ栽培は品種選びが命。初心者は育てやすさで選ぼう。
せっかく自分の庭で育てるのだから、好きなバラを植えたいと思うのは当然。とはいえ、バラの育てやすさは品種によって大きく異なるもの。
「病気になりやすかったり、暑さに弱かったり、手がかかる品種を選ぶと失敗のもとに。特にビギナーであれば、丈夫で育てやすい品種の中から選ぶことが肝心です。自分で育てたバラがきちんと花を付けてくれる。まずはその喜びから知ってください」
【メルヘン・ツァウバー】
咲き方▶四季咲き
花径▶8〜10cm
芳香▶中香
優しいアプリコットピンクのバラ。うどんこ病や黒星病に強く、初心者でも手間をかけずに育てられます。
バニラのような甘さを含むフルーティな香り。
【ダブルノックアウト】
咲き方▶四季咲き
花径▶7〜8cm
芳香▶微香
とにかく丈夫で育てやすいバラ。薬剤を散布しなくても病気にかかりにくいため、無農薬栽培にも向いています。
次々と花を付けるので花の時期も長いのが特徴。
Q.庭が狭くても、バラは育てられますか?
A.樹高があまり大きくならないコンパクトなバラを選べば大丈夫。
自宅に庭はあるものの、広くないからと諦めている人もいるのでは。でも実は、狭い庭、またはベランダなどでもバラを育てることは可能だそうです。
「ここでもバラの品種選びがポイントに。例えばつるバラのような、樹高が大きくなる品種は難しくても、コンパクトに育つバラはいろいろあります。
自分の選んだバラの品種が、最終的にどの程度の大きさになるかは、常に頭に入れておく必要があるでしょう」
【スカーレット・ボニカ】
咲き方▶四季咲き
花径▶7cm
芳香▶微香
樹高▶0.7m
明るい赤色の花は数輪の房咲きでややうなだれて咲きます。見ごたえのある花をつけても力を落とさず、繰り返し咲くほど強健で樹勢も強いのが特徴。
【ラリッサ・バルコニア】
咲き方▶四季咲き
花径▶8〜10cm
芳香▶微香
樹高▶0.6m
ピンクの中輪花が房になり、たわわに花を咲かせます。うどんこ病や黒星病に強く、育てやすい。
コンパクトなので鉢植えでも楽しめます。
Q.バラ栽培で、注意したい病害虫は?
A.うどんこ病や黒星病など。早めの予防と治療が肝心。
「暖かい日が続き、急に冷たい風に当たったりすると出やすい“うどんこ病”。雨が降り始めると出やすいのは“黒星病”です。
地植えの場合は栽培環境を変えることが難しいため、薬剤を使った早めの予防がマスト。
もし病害虫が発生しても、むやみに葉を取り過ぎるとバラの生育にも影響するので、害虫は見つけ次第捕殺し、スプレータイプの殺虫殺菌剤などを散布して防除することをおススメします」
Q.春に購入した、バラの新苗の植え付け方が知りたい!
A.生育途中の新苗は、根鉢を崩さずに植え付けるのがポイント。
バラの植え付けに適しているのは、春と秋。特に5〜6月の春バラのシーズンには、まだ生育途中の若い“新苗”が多く出回ります。
「開花鉢と違い、新苗はこれから根が成長するものなので、地面への根付きも早いです。植え付けの際は、根鉢を崩さないようにすることがポイント。
肥料は植え付け時に一度だけで、その年の追肥は特に必要ありませんが、やりすぎに注意。
複数のバラを隣同士で地植えする場合は、最低でも40〜50cmは間隔をとりましょう」
直径30cm、深さ30cmの植え穴や鉢に元肥を施し、土を少し戻します。
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