浸食した壁、壁と同化した布など新作発表、ダニエル・アーシャムの個展開催

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ダニエル・アーシャム作品 Copyright by Daniel Arsham, Courtesy of NANZUKA

ダニエル・アーシャムの個展『Architecture Anomalies』が、東京・渋谷のNANZUKAにて開催中。会期は、6月30日まで。

ニューヨークを拠点に活動するダニエル・アーシャム。「フィクションとしての考古学」を意味する「Fictional Archeology」というコンセプトに基づき、立体作品やペインティング、インスタレーション、パフォーマンスなどを制作し、これまでにMoMA PS1やニュー・ミュージアムなどで作品の発表を行なってきた。近年は映像作品の制作にも精力的に取り組み、『Future Relic』と題した短編映画のシリーズを発表している。

本展では「科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む構造」をテーマに新作を展示。

浸食した壁、壁と同化した布、身体性を連想させるだけの布などのインスタレーションを中心に構成する。

常に新しい素材の探求と実験を繰り返しながら、非現実を生み出すための装置を探し続けるアーシャム。どこにも辿り着く事の無い階段、人工的構造物を覆い尽くす樹木など、困惑させられたり、困惑する事を期待したりする空間や時間を注意深く発見し、作品へと還元する彼の最新作に注目だ。

ダニエル・アーシャム
『Architecture Anomalies』
2018年5月23日(水)~6月30日(土)
会場:東京都 渋谷 NANZUKA
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日

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