「良くない習慣」を断つにはどうすればいい?依存しない心の作り方
依存症は治療の必要がある病気であると認識する
依存症にも様々な依存の対象があります。例えば長時間ゲームにのめり込み、日常生活に支障をきたしてしまう「ゲーム依存症」ですがゲーム依存症は病気であり、治療の必要がある病気であると認識を改める必要があります。
つまり、やめようと思ってやめられるような状態ではなく自分の意志の力ではどうにもならない病気だというわけです。
風邪などのようにお薬を飲んで安静にしていれば自然に治るものではなくガンと同じように放置したままだとどんどん悪化していく一方で、日にち薬や自然治癒力で治っていくような病気ではないのです。
症状が深刻化する前に自己防衛する
ゲーム依存症に限らず、アルコールやニコチン、ギャンブルや恋愛関係といった依存でも良くないとされる習慣を断つためにはどうすれば良いのでしょうか?
まず依存症は自分の意志ではどうにもならない病気(症状)ですから事態が深刻化すればするほど依存状態から抜け出すのは困難になりますのでそうなる前に自己防衛するなどの対策が必要です。
やはり依存の危険性がわかっているものについては最初から手を出さない、手を付けない、関わらないようにすることが大きな対策になりますし自分の中で越えてはならない一線を設けるなど、ルールを明確化しておくことが大切です。
もちろん、自分で決めた一線は絶対に越えてはなりません。この一線を越えて自分でも歯止めが効かなくなった状態が依存症なのですから一線を越えた時点で自分は依存症なんだと認識を改め、重症化する前に必要な対応策や症状に合わせた治療を行うようにしてください。
安易に考えて放置せず適切な治療を受けること
そして、依存症は自分の意志の力だけで何とかなるものではありませんから他人の力を借りて治療をする必要があります。
努力してやめられるとか、まだもう少しこれくらいなら大丈夫だと安易に考えて放置しないことが大切です。
依存症の心の働きを見てみると、意地や執念といった“執着の心(執着心)”がそのことから離れられなくなりある一つのことに執着して続けているうちに慣習化してしまいそうすることが当たり前の日常的な生活習慣になってしまうのです。
だから自分では依存症であるという感覚がなく、自覚症状もないためになかなかやめられないのです。
スマホ依存などはわかりやすい症例でしょう。歩きスマホ、食事中のスマホなど、皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか?自分では依存してるつもりはないけれど、それがなければ不安でどうしようもない状態と同じです。このようにスマホ依存も自覚症状がありません。
ですから他の依存症でも他人がやめなさいと言ってやめられるものではなく、自分で制御することもかなわないのだと認識を改めて、他人の力を借りて依存症から抜け出すための治療を開始してください。
周囲の人のサポートも依存症に有効
また、依存症は自分で自覚症状がありませんから周りの人が気づいて一緒にサポートしてあげると本人にとっても心強く依存症から抜け出しやすくなりますのでぜひ力になってあげてください。
とにかく依存症に陥らないためには自分の中でルールを明確にすること。そしてルールが守れなくなる前に適切な距離を保つようにしそれでも制御が効かないようなら周りの人の力を借りて治療を開始することを心得ておきましょう。
依存症は自覚症状がなく、ひとたび依存症に陥ればもはや自分の意志ではどうにもならない病気なのだと最初から認識しておくことが依存症を回避する手立てになりますので、生活習慣病の予防と同じように病気予防のための対策として日頃行っている習慣が病的でないか、気をつけながら過ごすようにしてみてください。
(宮本 章太郎/心理カウンセラー)
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