Mavic Airを3軸手持ちジンバルカメラに変えるアクセサリーキットを試す

DJI の最新ポータブルドローン「Mavic Air」を高性能な 3 軸手持ちジンバルカメラに変えてしまうアクセサリーキットがネット上で販売されており興味を持ったので購入してみました。
Mavic Air は小型ながらも、3 軸の機械式ジンバルが付いていて、カメラは映像を 4K@30fps で撮影でき、映像はブレずにかなり綺麗です。
しかも、動画はマニュアルモードで撮影したり、ND フィルターも手頃な価格で入手できるためユーザー好みの露出設定で撮影できる点においては、高性能なビデオカメラ顔負けの作品が作れるはず。
Mavic Air をビデオカメラとして活用できるようにするのが今回ご紹介する手持ちジンバルカメラ化キットです。
Amazon では 1,780 円だったので、手頃な価格だと思います。
このキットは、ハンドグリップ兼三脚スタンド、ドローンホルダー、スマートフォンホルダーの 3 つのパーツで構成されており、ドローンホルダーに Mavic Air を固定し、その上にスマートフォンホルダーを装着すると、次のようなスタイルになります。
あとは、ハンドルを持って移動しながら撮影するか、三脚として定点観測させるかのいずれかの方法で撮影します。
もちろん写真撮影も可能です。
■ 手持ちスタイル■ 三脚スタイルドローンホルダーはプラスチック素材の四角い枠といった作りで、Mavic Air の胴体(最もくびれた部分)を挟み固定します。
ホルダーを装着した状態でアームを閉じることはできましたが、プロペラを外す必要があるでしょう。
歩ルーダーの着脱は比較的容易でした。
いざ使用するとなると些細な問題に直面します。
それはスマートフォンと Mavic Air の接続方法です。
有線接続となる送信機利用だと送信機やケーブルが邪魔になり、スマートフォンで撮影したいと思うはず。
しかしそれをするには Wi-Fi 接続に切り替える必要があるのでそれが面倒なのです。
切り替え作業は簡単なのですが、送信機利用に戻すには再度リンク作業が必要になります。
接続を Wi-Fi に切り替えた後、手持ちジンバルカメラとして実際に撮影してみました。
動画を撮影すること自体は何の問題もなく普通にこなせましたが、映像は思いの外ブレていました。
この理由は簡単です。
おそらく 3 軸`ジンバルとカメラがドローンを上空に飛ばさないで地上での撮影には最適化されていないからでしょう。
これは製品の特性を考えると当然のことです。
こうしたイレギュラーな使い方をする上では妥協せざるを得ません。
しかし、三脚モードで利用するとこうしたことは気にする必要がないので、映像はとても安定していました。
実際に使用してみて、撮影する場面をよく考えないと映像はブレて使い物にならないことから、特定の場面でしか使えないと、用途が限られると分かりました。
それは例えば、ドローンを敢えて手持ちで撮影するような場面です。
まっすぐ歩きながら比較的遠くを撮影する時に映像は安定し、且つ綺麗です。
上記の実態を考慮すると、このキットを使えば、OSMO Mobile といったスマートフォン用ジンバルを代用できると思ったらガッカリするだろうと言えます。
ただ、ハンドル部分は三脚ネジを使ってドローンホルダーを保持し、スマートフォンホルダーは GoPro マウントに対応しているので、このキットは Mavic Air 以外の用途にも流用できます。
全く変えないわけではありません。

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