授乳の悩みに特化したオンライン診療アプリを米大学が開発中

産後はまさに孤独との戦いだ。慣れない育児にただひとりで頑張りすぎた挙句、産後うつになる女性は少なくない。

そこで、米国のパデュー大学の研究チームは、授乳中の女性と産婦人科医を繫いで授乳中ならではの悩みを解消するオンライン診療アプリを開発した。

・ブログ感覚で授乳データを入力

パデュー・ポリテクニック研究所のジェフリー・ブリューワー准教授が共同設立者して関与しているLACTOR LLCがアプリを開発。現在は商用化を前提に研究を進めている最中だ。

授乳中の母親は授乳回数、授乳の長さ、あるいはサプリメントの使用の有無など、授乳に関わるあらゆるデータを入力。ブログ感覚で利用できるようになっている。

・適宜、産婦人科や小児科医が助言

アプリでは授乳中の女性と、乳腺医学に詳しい産婦人科医(または小児科医)との連携を強化。産婦人科医や小児科医が入力データを確認し、サポートが必要であると判断した場合には、適切なアドバイスをする。例えば、子供の授乳の様子に異常がある時には、授乳パターンを追跡するという手段がとられる。

将来的には通話機能を搭載し、女性がいつでも授乳や育児の悩みを相談できる体制を目指す。

新生児は感染症を含む数々の病気を発症するリスクが高い。さらに授乳と、乳幼児の喘息や肥満との関係を示した研究が報告されている。中長期的にも有用なアプリとなること間違いない。

Purdue University

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Techable

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