ASUS ZenFone 5 ZE620KLのレビュー

ASUS より 2018 年 3 月に発売された ZenFone の 2018 年モデル「ZenFone 5 ZE620KL」のレビューをお送りします。
「ZenFone 5」という名前の機種は以前にも発売されましたが、当時の ZenFone 5 は初期型 ZenFone の 5 インチモデルというネーミングです。
今回の ZenFone 5 は第 5 世代の ZenFone となります。
新しい ZenFone 5 は、筐体デザインの一部が新しくなってこれまでの ZenFone とは雰囲気の違う外観です。
それが決定的なのは前面のほとんどがディスプレイだというフルスクリーンデザインを採用しているところで、カメラやスピーカーを配置した部分は窪みとなっており、パーツの配置を大きく変更することなくこうした近未来的なデザインに仕上げてあります。
ディスプレイサイズは 6.2 インチと大きいので、片手で操作しづらいのでは?と心配している方は少なくないと思いますが、アスペクト比 19:9 の縦長ディスプレイ、ベゼルレスな作り、さらに意外と軽いので、手のサイズによっては持ちづらいと感じるかもしれませんが、従来の 5.5 インチ端末と同じサイズ感なので、このサイズの端末に慣れている方だとそう感じることはないと思います。
ディスプレイの解像度は 2,246 x 1,080 ピクセルのアスペクト比 19:9 です。
最近増えてきた 18:9 スマートフォンよりも若干縦長なので、マルチウィンドウ時のアプリもほんの少しだけ縦に長くなります。
外装はアルミフレームのシャシーとガラスパネルで構成されており、指紋リーダーが ZenFone 4 とは違って背面に付いています。
指紋の認証操作がとても楽になりました。
下部を見ると 3.5mm オーディオジャックが付いていますね。
ZeoFone 5 のカメラは ZenFone 4 と同様に 通常画角(83 度)のレンズと 120 度の広角レンズを持つサブカメラのデュアル仕様で、画素数は 1,200 万画素になります。
カメラを広角側に切り替えると風景は広々と撮影でき、集合写真の場合は近距離でも多くの人数を映すことができます。
また、ZenFone 5 には 18:9 フォーマットもあるので、これを使用するとシングルショットでパノラマっぽい写真を撮影できます。
リアカメラのイメージセンサーは Sony の新しい IMX363 にアップグレードされ、さらに「AI カメラ」と呼ばれる AI によるシーン検出やその学習機能も追加されたおかげで、写真や動画の画質はとても良いです。
特にオートモードでの露出設定が素晴らしく普通に撮影するだけで、後処理不要の明るく綺麗な写真を撮影できるようでした(写真サンプル)。
この「AI カメラ」というのは、被写体を 16 種類のカテゴリに識別し、各シーンに最適なカメラパラメータを自動的に設定し撮影するというものです。
AI カメラはポートレートモードと美人エフェクトのリアルタイム処理にも活用されています。
カメラに関して言えば、顔認識機能も追加されているので、フェイスアンロックや「ZeniMoji」という AR 絵文字も利用できるようになりました(ZeniMoji の詳細)。
「ZeniMoji」とは、AR 絵文字のことで、カメラに映っている自分の表情に合わせてキャラクターが動き、それを写真や動画に撮ってアプリでシェアしたり、Google Duo 等のビデオチャットに自分の代わりに登場させることができます。
ZenFone 5 の魅力はおそらく価格とスペックのバランスがよく取れている点だと思います。
記事で取り扱っている ZE620KL は海外だと約 4.5 万円で販売されており、他社のフラッグシップモデルよりもはるかに安い価格で入手できるのですが、性能や大半のアプリの動きはとてもサクサクしていて、まるでハイスペックモデルを使っている印象でした。
これが 5 万円を切る価格だとは少し驚きです。
ZenFone 5 のファームウェアは Android 8.0 Oreo と ZenUI 5 という構成です。
ZenUI はバージョン 5 にアップデートされているのでそれに含まれるアプリもそれぞれアップデートされていますが、全体的には Android 8.0 にアップデートされた ZenFone 4 と大差ありません。
ただ、前述のように、AR や AI を活用した新機能がいくつも追加されており、また ZenFone 5 はオンスクリーン型のナビゲーションバーを持つので、ナビゲーションバーのカスタマイズもできるなど細部には様々な違いがあります。
ZenFone 5 の大きな特徴の一つには AI 機能が挙げられます。
AI 機能は前述したことの他にも、「AI 着信音」や「AI ブースト」、AI によるバッテリーのいたわり充電機能「バッテリーケア」にも使用されており、ASUS は様々な部分に AI を活用しています。
ZenFone 5 のパフォーマンスは 5 万円以下の Android スマートフォンの中ではとても優秀な方です。
いつもの Antutu ベンチでは 14 万点台という Snapdragon 845 端末に迫るスコアを叩き出しており、アプリの利用においてストレスを感じることはほとんどないと思います。
ただ、GPU のグレードが低いのでグラフィックス系のベンチマークアプリだと Snapdragon 845 との差は大きく出ています。
複雑で負荷のかかる 3D ゲームを使用するともたつく場合もあるでしょう。
それでも、私がいつも使用している 3D ゲームは卒なく動いていましたし、あまりゲームをしない人には関係の無い話です。
オーディオ機能については上下のスピーカーでステレオ再生する機能が追加されています。
しかし音の出方は上下で異なり、端末を横持ちだと良質なステレオサウンドは体感しないかもしれません。
端末を縦持ちの時に効果が現れる作りのようです。
他にも既存モデルと同様に、192Khz / 24bit のハイレゾ再生や DTS Headphone-X にもしっかり対応しています。
バッテリー容量は 3,300mAh と 6.2 インチというディスプレイサイズを考慮すると少ない気もしますが、実際に使用すると、1 日の行動で使い切ることはほとんどありません。
とても長持ちというわけではありませんが、極端に持ちが悪いという感じでもありません。
今のスマートフォンの平均レベルと考えて良いでしょう。
次の動画レビューでは実際の動作内容等もご紹介しています。
Source : 町のお店(購入サイト)

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