タイ・バンコクで今、旅行客に最も人気の「映え」スポットの1つが、チャイナタウンに近い「タラートノイ」(Talat Noi)という場所。近代的な高層ビルが続々建つバンコクにあり、このエリアは今も昔ながらの風情を残す。
MRT(地下鉄)ブルーライン・フアランポーン駅から歩いて15分ほど。狭い路地は車が入れないので注意。
狭い路地の両側、その壁に鮮やかな色合いで描かれたストリートアートが並ぶ。中には、バンコクらしいイラストも多く、旅行者がひっきりなしに訪れ、写真や動画を撮る様子がいたるところで見られる。
もともと、1782年以降のタイの現王朝であるチャクリー王朝初期から移住してきた中華系の人々が集まるエリア。タラートノイとは、タラート=市場/ノイ=小さいという意味だ。チャオプラヤ川沿いにあり、貿易の拠点でもあった。
外観は古く、内装がイノベーションされ、路地にアートが描かれるようになって人気になったという。古い町並みはところどころ、タイと中国が融合した文化も垣間見られる。おしゃれなカフェやショップもあり、特に、流行に敏感で海外旅行好きな若い韓国人旅行客が多い。
その中でも特に人気のスポットが、古いフィアットの車が止まっている「オールドカー・タラートノイ」だ。レンガの古い建物は2024年10月現在、チョコレートのバーになっていて、旅行客の人気を集めている。タラートノイのいわばランドマーク的存在。
また、2021年制作のタイドラマでロケ地になった「ロンクアック神社」(漢王公)も近い。
さらに、「ソー ヘン タイ マンション」(蘇恒泰)はタラートノイで最も映えスポットとも言われる邸宅跡。古い建物に囲まれた中庭にプールがあり、現在はカフェとなっている。
ウォールアートのほかにも、写真を展示するスペースも。古き良き時代やこの界隈の写真は、なかなか見ごたえあった。
まるで迷路のようなタラートノイだが、途中で道案内もあり、日中であれば迷うことはほぼない。行列ができていれば、そこは人気のカフェで、チャオプラヤ川を眺めながらのんびりくつろいで過ごせる。
タラートノイ(タイ国政府観光庁)
https://www.thailandtravel.or.jp/talat-noi/
(Written by AS)