イヤホンの技術を活用! 窓を開けていても外部の騒音を半減するシステムが開発される

窓を開けっぴろげにしていると外の音がもろに部屋の中に入ってくるのは避けられない。しかし、その騒音を半分に抑制するという、窓に取り付けて使うデバイスをシンガポールの南洋理工大学(NTU)が開発した。

・都市部での騒音問題に

都市部では騒音のために窓を開けられない家屋がけっこうある。たとえば、飛行機の通り道の下や幹線道路沿いでは、窓をあけると音楽やテレビの音がかき消されてしまう、というのはよくある話だ。

しかし、NTUが開発したデバイスを窓に取り付けると、外の騒音をシャットアウトできる。しかも、窓を開けていても騒音を半分にできるのだ。

・逆位相の音でかき消す

このシステムは、ハイエンドなイヤホンに使われているアクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)機能を活用している。逆位相の音を出して騒音を消す技術だ。

開発した装置は、騒音が窓に到達する前に騒音を感知し、そして騒音の特性をリアルタイムに計算して即座に逆位相の音を出す。

装置は8ワットと、小型のスピーカー程度。これを複数、窓に取り付けて使用する。

都市部の家屋は騒音を抑制するために二重サッシになっているところが多いが、窓をあけて換気ができないのは苦痛だったりする。そういう場合にこの装置は有効で、研究チームは今後、実用化を視野にさらに開発を進めるとしている。

NTU

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Techable

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