じゃがいもは[料理に合った品種]を選べばおいしさが変わる!?
春は、皮が薄くみずみずしさが魅力の新じゃがが出回るシーズンです。新じゃがとは、品種を問わず、収穫してすぐに選果・出荷されるじゃがいものことで、3~5月に出回るのは長崎産や鹿児島産などの暖地産。7月になると北海道産が登場します。じゃがいもとひと口にいっても、その品種は多彩。料理に合わせて品種を使い分ければ、おいしさが変わります。そこで今回は、じゃがいも料理に合った品種を紹介します。
料理に合わせて使い分ける
揚げ物や煮物など、料理に合った品種を使うと、おいしくなるだけでなく、調理しやすくなります。
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コロッケにむく品種は?
ほくほくとした食感の粉質系のものが向いています。
●男爵/
形が丸く、深いくぼみがある。でんぷん質が多く、果肉が白いのが特徴。日本中で広く栽培されており、サラダやマッシュポテト、蒸し料理にも合う。
●ベニアカリ/
べに色の表皮で、果肉は白い。でんぷんが多く粉っぽい。すりおろしてお好み焼きにすることもできる。
カレーにむく品種は?
煮くずれしにくい粘質系のものが合います。
●メークイン/
長い卵形でくぼみが浅く、皮をむきやすい。淡い黄色の果肉はきめが細く、粘質系の代表品種。シチューや肉じゃが、煮ものにも向いている。
●とうや/
大つぶの丸形で表面のくぼみが少ない。果肉は黄色で、なめらかな食感が魅力。シチューや煮もの、サラダにも合う。
おでんにむく品種は?
煮くずれしにくく、大つぶのものが最適です。
●ホッカイコガネ/
長い楕円形で表面のくぼみが少なく、皮をむきやすい。どちらかというとねっとり系で、皮むき後や加熱後の変色が少ない。大つぶのため、フライドポテトにも使いやすい。
最後に
じゃがいもは品種によって、食感や形、大きさが異なります。品種ごとの特徴を覚えて、じゃがいも料理をさらにおいしく味わいましょう。
[じゃがいも]茹で方や保存法、品種別レシピの紹介
じゃがいもはビタミンCが豊富。炭水化物を多く含みますが、米やパンにくらべて低カロリーで、ゆっくり消化されるのでダイエットにも良いといわれています。緑色になった皮や発芽部分には有害なソラニン という物質が含まれるので、その部分は厚めに皮をむき、完全に取り除いてから使いましょう。
最終更新:2018.04.18
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
出典:
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
農林水産省(じゃがいも料理と適した品種)
大分大山町農業協同組合(じゃがいも料理と適した品種)
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