父母必見!幼い子を伸ばす上手なほめ方のコツ
「ほめる」行為を「ご褒美」や「甘やかすこと」にしないためには?
皆さんは、お子様をほめていますか?また、ほめるときは、どんな風に声をかけますか?ほめる言葉といえば「えらいね」「すごいね」「よく頑張ったね」、そんな言葉が思い浮かびますね。
「ほめる」というと、親は子どもの行動に対する評価として声をかけることが多いのではないでしょうか。ですが、「ほめる=ご褒美」になってしまうと、子どもはほめられないと行動しない子になる可能性が出てきます。また、ほめられないと自分はできない子だと思い、自信を無くしてやる気を失う場合も出てきます。
また「ほめる=甘やかす」と考え、子どもをほめないで厳しく接していると自分は親から受け入れられていないと感じ、自信が持てず自分はダメな人間だと思い込んでしまう可能性があります。
では、大切なわが子を伸ばすにはどのようにほめるのが効果的なのでしょうか。そこで今回は、幼い子どもが伸びでいく上手なほめ方についてお話します。
子どもに「自己肯定感」を持たせるために行動をしっかり観察して的確にほめる
就学前の子どもにとって最も必要なことは、お父さんやお母さんから惜しみない愛情を受けることです。幼い頃に十分な愛情を受けた子どもは、自分は生きる価値のある人間であることを知ります。
これを「自己肯定感」といい、子どもが健全に育つ「心の土台」になります。親がわが子を伸びる子に育てるためには、この「自己肯定感」を子どもに持たせる必要があります。そのためには、子どもの行動をしっかり観察し的確にほめてあげることが大切です。
子どもが「今やっていること」を現在進行形でほめる
子どもの成長にとって良いほめ方とは、結果に対してほめるばかりではなく、子どもが「今やっている行動」をほめることです。
子どもに将来自立した人間に成長して欲しいと願うなら、親はただほめるだけではなく子どもの行動の一つ一つに焦点をあてて丁寧にほめていきましょう。
例えば
「○○ちゃん、ご飯を上手に食べているね」
「静かにお座りができてえらいね」
「上手におしっこができているね」
「ちゃんと一人で歩けるね。えらいよ。」
など、日常のほんの些細なことで構いません。子どもの今できていることに対してほめてあげましょう。
また「ちゃんとおしっこが言えたね。お母さん嬉しいよ。○○ちゃん大好き!」と言って思い切り抱きしめてあげると、さらに効果的です。子どもにとってスキンシップは、親の愛情をリアルタイムに感じることができ、心が安定していきます。
「今をほめる」ことで子どもは親を信頼し、安心して伸び伸び成長する
このように子どもの「今をほめる」ことは、子どもをちゃんと見ていないとできないことですね。子どもにとって大切な事は、「あなたのことをいつも見ているよ」という親からのメッセージを言葉と体で表現することです。
そうやって接することで子どもは「お母さんは常に自分を見てくれている」と感じ、やがて親が言われる前に自分で考え行動できるようになります。そして親から見守られている、認められていると感じている子どもは、親を信頼するようになり安心して伸び伸び成長していきます。
さらに親子のコミュニケーションも取れるようになるため、思春期の難しい時期も親子で上手に乗り越えられるでしょう。
子どもは「自分はお父さんとお母さんから愛されている」と感じることができたら自己肯定感が育まれ、どんな時にも前向きに考え努力する強い心を持った大人に成長していきます。
今日のお子様の小さな頑張りをぜひ見つけてあげてください。
我が子の今の成長をしっかりキャッチして、愛情たっぷりにほめてあげましょうね。
(渋谷 亜佐子/家庭教育コンサルタント、マナー講師)
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