スターバックスがブロックチェーンなどを活用した試験的プロジェクトに着手

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米コーヒーチェーン店スターバックス(Starbucks)は、2018年度の定時株主総会において「ブロックチェーン技術をはじめとする最先端のデータ技術により、コーヒー豆のサプライチェーンを可視化する試験的プロジェクトを立ち上げる」と発表した。

・トレーサビリティの向上にブロックチェーン技術を活用

スターバックスでは、1998年以降、持続可能性や社会倫理に配慮して生産されたコーヒー豆をフェアトレードによって調達する取り組みをすすめ、2015年には、その割合が99%に達した。

今回の試験的プロジェクトには、スターバックスと取引実績を持つ、コスタリカ、コロンビア、ルワンダのコーヒー農家も参加。

今後2年間をかけて、コーヒー豆の生産から消費までのトレーサビリティ(追跡可能性)の向上に、テクノロジーやデータプラットフォームがどのように寄与しうるかを探究する。

とりわけ、この試験的プロジェクトで注目されているのが、ブロックチェーン技術だ。

長年、コーヒー農家では、生産管理やコーヒー豆の取引を紙ベースで行ってきたが、ブロックチェーン技術を活用することによって、一連のサプライチェーンにおけるすべての履歴をデータで安全に保存でき、リアルタイムでこれを共有できると期待が寄せられている。

このようにコーヒー農家と消費者をつなぐ仕組みが構築できれば、消費者への透明性を高めることができるのはもちろん、持続可能性や社会倫理に配慮した製品調達を推進することにも役立つだろう。

・試験的プロジェクトの成果は公開される予定

スターバックスでは、今後、この試験的プロジェクトの成果やこれによって得た知見を積極的に公開していく方針。

ブロックチェーン技術などを活用したサプライチェーンの可視化は、コーヒー豆だけでなく、他の製品・サービスにも広く応用できそうだ。(文 松岡由希子)

Starbucks

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